「映画にまつわる○○」#04
映画監督が監督以外に向いている職業を考察する 谷健二


2月上旬。まだまだ寒いですが、春はもうすぐといったところでしょうか。
こちらは部屋にこもって、夏公開映画『U-31』の仕上げをせっせと行っております。
撮影は9月下旬でしたが、素材を見直していると昨日のように感じるなんとも幸せな時間でもあります。

さて本題です。
映画監督が他に向いている仕事とは?
編集しつつふと考えてみました。理由は昨今なかなか映画監督だけで生活を、とは厳しい時代なんです。
安易に何か副業を、と考えてみました。
付き合いのあるまわりの監督さんたちは、映画以外に、CMやPV、ドラマの監督はじめ、舞台演出、大学講師、芸能事務所のワークショップなどなど、いわゆる演出が少しでも絡む現場で活躍されています。
当たり前の話ですが、監督の仕事はあくまで演出なんです。
そこで、演出以外に向いている仕事は..と考えてみます。
知り合いの監督さんたちを見る限り(良い意味で)くせのある方が多く、
おそらく普通の会社員は勤まらないと思われます。いや、あくまで良い意味で(笑)。
まず、いわゆるルーティン作業みたいなのは全く向いてないですかね。
自分もですが、気まぐれで飽きっぽい人が多いと感じます。
営業なんかだと押しが強すぎる気がしますし、
まわりの人と協調性をもってすすめていく、てのも絶対に向いていないです。
これまた自分もですが(笑)。。
まず、いろんなことにおいて自由な人が多いです。だから監督が務まるのかもしれません。
余談ですが、監督だけでの打ち合わせなどを経験したことが、ありますがまずまとまりません。
有名なことわざ『船頭多くして船山に登る』を思い浮かべてください。
となると..向いているのは..職人さんかもしれないですね。
中でも..個人的におすすめなのは料理人です。
よくよく考えると、飲食店と映画製作はなんだか似ています。
例えば飲食店のオーナー。
資金集めをして、スタッフを集めて、誰をターゲットにどこの場所で開店するのか、マーケティングを駆使して、店を繁盛させていく。
そうです、役割は映画のプロデューサーとまるっきり一緒です。
資金を集め、スタッフを集め、誰をターゲットにどこの場所で上映するのか、
マーケティングを駆使して、映画を広げていく。
そうなれば、監督はシェフ。
プロデューサー(オーナー)から、役者(食材)を紹介してもらい、脚本家が物語(レシピ)を作り、スタッフたちに協力してもらい製作していく。
最後の仕上げ(味付け)が肝心だったりするところも似ています。
もちろんオーナー兼シェフがいたり、シェフがレシピ考えたり、と様々なケースが考えられますが、
映画作りと飲食店作りは意外と共通点が多いのではないでしょうか?直接質問したことはないですが、料理自慢も監督さんも多い気がします。

あ、最後に一番大事な告知を。
私自身、監督業の傍ら、飲食店経営しておりますので、お近くに来た際にはぜひお寄りください。
いや、これが言いたかったわけではないですよ(笑)

画像: 玄関 写真 尾崎康元

玄関 写真 尾崎康元

新作 映画『U-31』

画像: 映画『U-31』特報 youtu.be

映画『U-31』特報

youtu.be

<CREDIT>
馬場良馬 中村優一 谷村美月 勝村政信 大杉漣
原作/綱本将也 漫画/吉原基貴「U-31」(講談社『モーニング』所載) 

監督:谷健二

製作:大澤渡 宇都木基至 菅野征太郎 
プロデューサー:麻生英輔 赤間俊秀 坂岡功士 
脚本:佐東みどり 
撮影:吉田新時 
音楽:洞澤徹 
協賛:望月印刷 スタジオエビス アイリス Six-Yard box アートプリントジャパン DEGICORE 


特別協賛:フェニックス 
後援:ジェフユナイテッド市原・千葉 
配給:トキメディアワークス 
配給協力:アークエンタテインメント
©綱本将也・吉原基貴/講談社/「U-31」製作委員会

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