映画『はなちゃんのみそ汁』

33歳でこの世を去った安武千恵さんのがん闘病記と、娘のはなちゃん、夫の信吾さんとの日々を綴った同名エッセイを広末涼子と滝藤賢一の主演で映画化。

画像: 映画『はなちゃんのみそ汁』

がん闘病に焦点を絞るのではなく、病と向き合う家族がそれぞれの生き方や家族のあり方を見つめながら、成長していく様を描く。
自分がいなくなっても娘のはなが「独りで生きていける力」を与えようと料理や家事の大切さを娘に教え始め、当時4歳のはなに鰹節を削るところから始まるみそ汁の作り方を伝授する。

メガホンを取るのは『ペコロスの母に会いに行く』の脚本を手掛けた阿久根知昭。本作で監督デビュー。主題歌も担当する一青窈が共演。他に紺野まひる、原田貴和子、遼河はるひ、平泉成、高畑淳子、鶴見辰吾、赤井英和、古谷一行ら。

うーん、一青窈の歌う主題歌に泣けたなあ。ボクそもそも広末涼子大好きなんだよね。特に鼻と上唇。今回たくさん観られて良かった。あと実は一青窈の顔も大好きなんだよね。この2人が姉妹を演じてるんだけど、ボク兄役やりたいくらいだった(笑)。
前半はテンポも良く見応えもタップリなんだけれど、滝藤賢一のコミカルな演技(科白も演出も)が唐突にもやり過ぎにも感じたり、3人の家族としての収まりの悪さみたいなものが気になったり、声楽をやっていたのにその歌唱力かよっていう設定が目に付いたり、なかなか入り込めなかったかな…。おまけに娘のみそ汁作りはごく一部だし、そのみそ汁も代々伝わる味を伝えるとかっていうちゃんとしたものでもなくってさ…。とはいえ、再発後の中盤以降はセンチメンタルなヒューマンドラマに引き込まれた。

生きる歓びに溢れてるし、家族の明るさもいっぱいだし、それらを見つめるような眼差しで一瞬一瞬を丁寧に描いていて美しかったと思う。
アドリブにすら見える子役の自然な演技は微笑ましかった。お涙頂戴や感動の押し売りみたいになってないクライマックスにも好感。あっさりしてて良かったよ。
泣けたよ。みそ汁作りたい、飲みたい。そう思える作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『はなちゃんのみそ汁』予告編

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