チェズリー・ボーンステル(1888―1986)。
スペース・アートの画家ですが、映画のマットアーティストとしても著名で、
『市民ケーン』や、ジョージ・パルの作品群でも活躍しました。
パルの『宇宙征服』では、
宇宙船のデザインや、マットアートにとどまらず、
ストーリー原案も協力したと言います。
パルの『宇宙征服』では、
宇宙船のデザインや、マットアートにとどまらず、
ストーリー原案も協力したと言います。
オーソン・ウェルズの『市民ケーン』は、
グレッグ・トーランドによる、パンフォーカス撮影で知られていますが、
実はボーンステルによる、マットアートの貢献度が高いと言えます。
『市民ケーン』に登場する、
この有名な豪邸「ザナドゥ」も、
ボーンステルによる作画。
この『市民ケーン』の画面は、
こちらの本から…。
マットアートの歴史の本です。
これはボーンステルの1947年の作品ですが、
後年、映画『メテオ』のポスターに、パクられていますね。
『メテオ』のポスターは 、生頼範義氏によるものでした…。
仁科 秀昭
仁科 秀昭:天井桟敷、東宝撮影所などの美術スタッフを経て、
現在はミュージアムプランナーとして、活躍中。