ミュージアムプランナーの映画そぞろ歩き #35「『チャイナドール・上海異人娼館』(監督:寺山修司/1980) 」 シネフィル連載-cinefil
『チャイナドール・上海異人娼館』(監督:寺山修司/1980)を観了。
この作品何度か観ていますが、やはり編集がダメなんですよね…。
それは、寺山さんサイドの問題でなくて、編集権がフランスのプロデューサーにあり、
実際に編集をまとめたのは、『去年マリエンバートで』等のアンリ・コルピでした。
まあ名匠なのですが、寺山さんの作品の構造を理解しているとは言い難く、
ストーリーを軸に編集しているので、
非常に陳腐な物語に見えてしまうんですよね。
それと、ものすごくテンポが悪いので退屈でもある。
ただ、見どころは東映撮影所に再現された上海の美術セットで、
これほど美術を見せるために作るセットというの...