「世界のオザワ」と呼ばれている、指揮者の小澤征爾さん(79)が、8月1日、転倒のために腰を強打し、病院で診察を受けた結果、腰椎棘(ようついきょく)突起および、横突起骨折と診断された、との報が入った。
8月下旬に、長野県松本市で予定される「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のオペラ公演を降板する。
8月7日に、セイジ・オザワ 松本フェスティバルの公式サイトにおいて発表されている。
サイトによると、3週間の加療が必要で、これにともない、
8月24日、27日、29日に予定している、ベルリオーズ・オペラ『ベアトリスとベネディクト』の指揮を降板することになった。
代役の指揮は、ギル・ロース氏が務めるとのことだ。
7月には、小澤征爾さんに、ケネディ・センター名誉賞が贈られていた。
日本人では初選出となる。
ケネディ賞を受賞したばかりの時のコメントは、下記に掲載している。
じっくりと治療に取り組まれての、回復を待ちたい。
島津香蘭@シネフィル編集部
7月には、小澤征爾さんにケネディ・センター名誉賞が贈られた。
日本人では初選出となる。
ケネディ名誉賞を受賞した、小澤征爾さんのコメントは以下の通りです。
アメリカから最初にチャンスをもらったのは、1960年代のはじめ。NHK交響楽団にボイコットされた翌年くらいのことです。まだ英語もよくわからず、批評家にボロクソ書かれたこともあったけれど、楽団も聴衆も、まったく無名に等しい東洋人の僕を、温かく、家族のように迎え入れてくれた。当時の楽員にはユダヤ系ロシア人もたくさんいたし、いろんな民族の人が、ただ音楽をやるためだけに集まっているという感じだった。
(中略)東洋人の僕に、さまざまな幸福とチャンスをくれたアメリカという国に感謝しています。
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