観客賞受賞作品『エール!』(La Famille Bélier)
言葉の壁を超えた感動に、涙に包まれた会場から大喝采!!
*観客賞は、観客の皆様のアンケートから、満足度の平均点で決定しました
6月26日、フランス映画祭2015のオープニングで上映された『エール!』。上映後には、主演のルアンヌ・エメラとエリック・ラルティゴ監督を迎え、観客とのQ&Aが行われた。
上映後の熱気冷めやらぬ中、「フランスと日本の手話は違いますか?」と観客にルアンヌが逆質問すると、1人の聴覚に障害のある男性が手話で「素晴らしかった!ブラボー!全て理解することができました」と強く応答。
そのやりとりを見ていたエリック監督も、「もし健聴者が日本語を覚えようと思ったらきっと15年くらいはかかってしまうと思います。でも手話を使ったら、外国に行っても1日、2日でコミュニケーションを取ることができるんです。これは本当すばらしいことだと思います!」と発言。
感極まった表情のルアンヌとともに、ゲストと観客が一体となった稀にみる感動的なトークイベントになった。
《ストーリー》
フランスの田舎町。酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員耳が聴こえない。
美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。
ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。
夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。
夢に向って羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら…と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦める決意をするのだが・・・
《映画詳細》
【監督】エリック・ラルティゴ『プレイヤー』
【出演】ルアンヌ・エメラ(新人)、カリン・ヴィアール『しあわせの雨傘』、フランソワ・ダミアン『タンゴ・リブレ君を想う』、エリック・エリモスニーノ『ゲンズブールと女たち』ほか
【配給・提供】クロックワークス、アルバトロス・フィルム
【原題】「La Famille Bélier」/2014年/フランス映画/アメリカン・ビスタ/DCP5.1ch/105分/ 公式サイト:http://air-cinema.net/
【公開予定】10月31日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
La Famille Bélier(C)2014-Jerico-Mars Films-France 2 Cinema-Quarante 12 Films-VendOme Production-Nexus Factory-Umedia