ミュージアムプランナーの映画そぞろ歩き#18
イームズの「ビリー・ワイルダーチェア」2:シネフィル新連鎖
イームズの「ビリー・ワイルダーチェア」の上で、イームズの作品集をめくる幸せ~♪
チャールズ&レイ・イームズ夫妻の仕事のスタートは、プロダクトデザイナーで、
第二次世界大戦時に、傷病兵のための成形合板によるギブスのデザインや、
合板製の航空機の開発等で、名をなしました。
そしてその技術を生かして、家具のデザイナーとなり、
グラフィックデザインや、
さらに建築(設計は自邸のみですが、あまりにも有名な傑作)、
展示デザイン、映像作家などマルチな活躍をしたクリエイターです。
公私ともにパートナーである、デザイナーとしての、
レイ・イームズの貢献度も高かったようですね。
イームズの映像作品『パワーズ・オブ・テン』は、
中学生の頃に観て、衝撃を受けました!
これは、そのフリップブック。
こちらです~♪
https://www.youtube.com/watch?v=5CKd0aPSWe8・・・
こちらも楽しい作品です。
音楽は『荒野の7人』のエルマー・バーステイン~♪
https://www.youtube.com/watch?v=oorg2q0D8hs・・・
シネフィル編集部コメント!
さまざまなジャンルのコレクションの数々ーー。
博識もさることながら、中学生の頃からのコレクションが残っていて、
しかも、きちんと整理されていて、
すぐにこうして出てくるところーーここがまさに驚異的です!ーー
が、仁科さんのすばらしいところですねーー。
チャールズ&レイ・イームズのドキュメンタリー映画
『ふたりのイームズ』が、数年前、渋谷のアップリンクで
公開され、話題になりました。
傑作なので、見逃された方には、
機会がありましたら、ぜひご覧いただきたいです。
公開の際に、建築家・岸和郎さんがお書きになった、
イームズハウスへの言及がすばらしいので、
下記に上げます。
ちなみに、わたしも建築好きで、
ーー美しいものは、有形無形、ジャンルを問わず、すべて好きなのですがーー
椅子コレクターの私も、この、「ビリー・ワイルダー・チェア」は
欲しいもののひとつでした。
しかしいまは、ものがありすぎて、「物欲をなくす修行中」なのです。
スタッキングのできない、フィリップ・スタルクのチェアなどを、
欲しい方に譲ったばかり。
本と、写真と映画で充分です。
シネフィル編集部 園田恵子