韓国映画界が揺れている!第8回-表現の自由の場を守るために激闘中!釜山国際映画祭が果たしてきたもの【映画で何ができるのか】(1/3)
政府にとって不都合な真実が描かれていたのか? 問題となっているセウォル号沈没事故のドキュメンタリー『ダイニング・ベル』のワンシーン。(c)釜山国際映画祭
下記写真は、キム・ジソク氏
釜山国際映画祭エグゼクティブ・プログラマーのキム・ジソク氏。温和な顔からは想像出来ない気骨がある。(c)釜山国際映画祭
http://www.cinematoday.jp/page/N0071135
韓国映画界が揺れている。
2014年10月に開催された第19回釜山国際映画祭で、セウォル号沈没事故の問題点に迫ったドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル(原題)』(イ・サンホン&アン・へリョン監督)の上映を巡り、同映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長と映画祭側が対立。
市長は「政治色がある」と問題視して上映中止要請をしたが、映画祭側は上映決行。
これが尾を引き、釜山市は監査結果に問題があったとして2015年1月、イ・ヨングァン釜山国際映画祭執行委員長の辞任を要求する事態へと発展した。映画祭の独立性と表現の自由の侵害だと訴える韓国映画界は、釜山市に猛反発。ロッテルダムやベルリンなど他の国際映画祭も、非難の声を上げ始めている。(文・中山治美)
本連載では、ちょうど釜山市の監査が入っていた頃の2014年11月、第15回東京フィルメックス参加に為に来日していた、釜山国際映画祭エグゼクティブ・プログラマーのキム・ジソク氏にインタビューした。キム氏の発言から改めて、同映画祭が果たしてきた役割や存在意義について考えたい。
参照元
http://www.cinematoday.jp/page/N0071135
オープニングセレモニーで司会を務めた渡辺謙とムン・ソリ - (c)釜山国際映画祭
シネフィル編集部