「FINALHOME 津村耕佑の脳内サバイバル術」vol 10
ヤクザと憲法
抗争シーンや襲名披露の場面などはヤクザ映画に頻繁に登場しますが、淡々としたヤクザの日常の記録は興味深いものです。
住宅街にある事務所の外観は素っ気ないもので看板もありません。部屋は綺麗に片付いていてミニマルです。そこに象徴的に置かれた木彫りの彫刻や富士山の風景画から伝統的な日本趣味を感じますが侘び寂とは違い戦国武将の嗜好に通じる外連味を感じさせるアイテムばかりです。忙しなく動く新人?は最近の自由な若者には無い礼儀正しさと忠誠心を持ち合わせている様に見えます。ドンと構えた若衆頭は世間一般のカジュアルなファッションが好きな様ですが、目つき、顔つき、体つき、話し方、動作などから身...