シネフィル映画短評 第132回 『SAINT LAURENT/サンローラン』
映画『SAINT LAURENT サンローラン(原題: Saint Laurent)』
「モードの帝王」と称され、世界的な知名度を誇るフランスのファッションデザイナー、イヴ・
サンローランの栄光と挫折を、「モンドリアン・ルック」や「スモーキング」で世界的注目を集めた直後の絶頂期である1967年からの10年間に焦点を絞って赤裸々に描いた伝記ドラマ。多忙を極める一方で重圧や孤独に悩む様子や、アルコールや薬への依存やパートナーとの関係といった衝撃的な出来事までをも映し出す。
監督は『メゾン ある娼館の記憶』などのベルトラン・ボネロ。『ハンニバル・ライジング』などの実力派美形俳優ギャスパー・ウリ...