cinefil連載【「つくる」ひとたち】 vol.12「映画を作るということは、人間を見つめること」映画『Red』三島有紀子監督×荒川優美プロデューサー 対談インタビュー
直木賞作家の島本理生さんによる女性の本音をえぐった衝撃作を三島有紀子監督が映画化。映画『Red』は、夏帆さん演じる主人公の村主塔子と、妻夫木聡さん演じる、塔子がかつて愛した男・鞍田秋彦を中心に交わっていく濃密な恋愛模様と、何を選びどう生きるかという女性の人生の選択を描いた作品です。今回は、三島有紀子監督と日活株式会社の荒川優美プロデューサーに、企画のはじまりから、映画『Red』がこの時代に誕生し、公開されるということの巡りあわせなどについて、お話をお聞きしました。
ーーまずは映画『Red』の企画が立ち上がった経緯を教えていただけますか?
荒川優美さん(以下、荒川):もともと学生時代から島...