クリスマスの夜に劇場デビュー!新鋭・野村奈央監督『からっぽ』
監督は今回が劇場デビューとなる新鋭・野村奈央(23)。
武蔵野美術大学の卒業制作である『からっぽ』は、世界最大の自主映画の祭典・PFFアワード2018に選出されたのを皮切りに、その後も数々の映画祭にノミネートされるなど、公開前から各地で話題を呼んでいる。
本作は、2人の男の目にうつる幻影を行き来した一人の女の愚かで愛らしい季節に捧げられたクリスマスムービーだ。相手の中の自分を役者のように着飾るまちの姿は、人生という舞台で役を演じ分けている私たち自身のカリカチュアなのかもしれない。
そして『からっぽ』というタイトルを背負った主人公の肖像を描くことができるのは、スクリーンの前の観客の眼差しだ...