ガス・ヴァン・サント、アピチャッポンが絶賛!伝説の映画作家 タル・ベーラの荒ぶる遺伝子がここに開花-小田香監督 映画『鉱 ARAGANE』
暗闇に−—− 蠢く人々。反射する光。響く轟音。
誰も知らなかった地下世界に驚愕する
深い闇と鳴り響くノイズ
ボスニアの炭鉱、地下300メートルの異空間
ボスニア・ヘルツェゴビナ、首都サラエボ近郊、100年の歴史あるブレザ炭鉱。
ヨーロッパ有数の埋蔵量を誇ると言われているこの炭鉱は、第二次世界大戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦を乗り越え、現在も操業を続けている。
荒涼とした地面の上に無造作に置かれた、汚れと錆びにまみれた巨大な重機が炭鉱の存在を知らせる。坑夫たちは黙々と昇降用ケージに乗り込み、地下深くの暗闇に消えていく。そして坑夫たちが降り立った地下300メートルの場所には、ただただ深い闇...