シネフィル映画短評 第48回『龍三と七人の子分たち』
映画『龍三と七人の子分たち』
数多くの個性的な作品を世に送り出してきた北野武監督がユニークかつ異色の設定で放つコメディタッチのドラマ。
オレオレ詐欺の被害者となって憤慨する元ヤクザの組長が子分を引き連れ、孫のような若さの首謀者たちを成敗していく。北野組初参加となる藤竜也を主演に、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭ら平均年齢72歳の実力派俳優たちが主要キャストとして顔を揃え、世直しに息巻く血気盛んなヤクザを快演。
高齢化社会や詐欺犯罪といった社会問題を巧みに盛り込んだストーリーに加え、バスの暴走などハードなアクションも見もの。おお、今回は“ビートたけし”っぽさ全開だぞ!! 北野武とビートたけしの共...