シネフィル映画短評 第151回『オマールの壁』
映画『オマールの壁(原題: Omar)』
第66回(2013年)カンヌ映画祭ある視点部門審査員賞を受賞し、第86回(2014年)アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、『パラダイス・ナウ』などの鬼才ハニ・アブ・アサドが監督を務めた社会派ドラマ。
長きに渡る占領状態により、自由のない日々を送っているパレスチナの若者たち。対立するイスラエル軍に捕らえられ、命と引き換えにスパイになることを迫られたパレスチナ人青年の運命がサスペンスフルに描かれる。
主人公を演じるアダム・バクリを筆頭に、映画出演経験のほとんどないパレスチナ人の新進俳優たちが熱演を披露。人間の尊厳や愛をテーマにした重厚で深遠な物...