北島博士のおもしろ映画講座 第27回 善意でとった行動が悪夢となってしまい"一筋縄ではいかぬ作品" 『逆行』を観た!
「逆行」は、東南アジアの貧困地帯で“医は仁術”を実行する若き医師の奮闘を描く感動篇かと思っていたら、やがてサスペンス調となり、主人公が必死に逃亡を試みるアドヴェンチャーへと変貌する。一筋縄ではいかぬユニークな作品である。
ラオスの診療所で働くアメリカ人医師ジョン・レイクは、休暇をコーン島のリゾートで過ごすうち、女性を暴行しようとしていた男を止めようとして逆襲された。反撃して結局は殺害してしまう。
女性は気を失っていて、その間の事情を知らなかった。
男の死体が発見され、ジョンは女性暴行犯とみられ、止めに入った男性を殺した兇悪な人物として警察に追われることに。あとから思えば、その場で事情をき...