台湾から八重山諸島に渡った“越境者”たちとその現在を独自の視点から描きだす。台湾注目の異才 黄インイク監督が七年間の歳月を費やした渾身の一作 『緑の牢獄』
沖縄を拠点として活動する黄インイク監督が七年間の歳月を費やした渾身の一作映画『緑の牢獄』 が完成し、2021年3月27日(土)より沖縄・桜坂劇場を皮切りに東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場をはじめ全国ロードショーを行います。
日本と台湾、そして沖縄の狭間で生きた一人の軌跡
忘れ去られた人々の記憶に、いま光が当てられる
橋間良子、90歳。本作の主人公は緑豊かなジャングルに覆われた沖縄県西表島に暮らしている。彼女は植民地時代の台湾から養父とともに島へやって来て、人生のほとんどをこの島で過ごした。子どもたちはみな島を離れ、家の一室は島に流れ着いたアメリカ人の青年に貸し与えている。彼女は不...