特別寄稿 「日本政府の映画撮影インセンティブ制度は、従来の邦画制作および国際共同制作の両方に成功をもたらすのか」今井太郎
この度、世界で共同制作などの実績を持つ映画制作者/プロデューサーの今井太郎氏から、これからの日本の映画制作などへの提言(特別寄稿)がシネフィルに寄せられました。
日本政府の映画撮影インセンティブ制度は、従来の邦画制作および国際共同制作の両方に成功をもたらすのか
今井太郎
現在、数多くの映画制作がコロナウイルス感染症により中止となっている。2月、私は、フィリピン・日本共同制作である「Purple Sun」(監督Carlo Enciso Catu)を札幌と佐賀で撮影する予定だったが、来年冬まで延期となった。映画制作者としては確かに困難な時ではあるが、映画制作業界の未来について話そう。
日本の...