59年前の真実--原作者 瀬戸内寂聴からの手紙(全文) 村川絵梨感涙!禁断の物語がついにスクリーンで花開く『花芯』
原作「花芯」発表後、「子宮」という言葉が多く出てくることから発表当時「子宮作家」と呼ばれ、その後5年間ほど文壇的沈黙を余儀なされた。
瀬戸内寂聴は、映画の公開に合わせ59年前の事実を書いた手紙を映画の公開に合わせて発表した。
瀬戸内寂聴 手紙 全文
挨拶
本日、映画「花芯」を観に当館へご来場くださいましたお客様皆々様に、心からの感謝のご挨拶を申し上げます。私は、小説「花芯」の作者瀬戸内寂聴です。今から59年前、1957年(昭和32年)の雑誌「新潮」10月号にそれは掲載されました。
当時の私のペンネームは戸籍名の瀬戸内晴美でした。60枚余りの短編小説でした。前年、「女子大生・曲愛鈴(ちゃい...