「皆さん、ありがとう」が、監督の遺言--映画作家・大林宣彦氏、訃報に際して、大林恭子プロデューサーよりコメントが到着!
映画作家・大林宣彦氏が4月10日(金)に逝去され、株式会社PSC代表取締役であり、監督作品のプロデューサーを務めてこられた、ご夫人の大林恭子氏よりコメントが届きました。
以下、全文となります。
この度、監督は、次回作のロケハンに出かけました。連日連夜、映画の夢の中、撮影現場にいるらしい監督は元気な声で「ヨーイ、スタート。カット。オーケー。皆、お疲れさん、ありがとう」。毎晩その楽しそうな声に私は目を覚まし、「お疲れさま、ありがとう」と答えていました。数日前、真夜中に講演らしきお話をしていました。そんな中「岩井君、手塚君、犬童君、塚本君たちが映画をつないで平和な世の中に……」と、とぎれとぎれ...