"ヴィヴィアン佐藤の”ピリグリ日記" 第5回 『君の名は。』その2
『君の名は。』その2
半蔵門から続く新宿通りはJR四谷駅を縦貫し、新宿駅南口を通り、甲州街道へと続いて行く。
ここは地形でいえば尾根で、特に四谷近辺は北側も南側も崖地形となっている。江戸時代初頭紀尾井町あたりの外堀を拡張するためにこのあたりの起伏のある高台に寺院群が移ってきた。
新宿通りから文化放送があったあたりから急激に下坂になり、劇中終盤に象徴的な場面で登場する須賀神社の大階段に突き当たる。階段下の部分は、江戸期から明治にかけて夜鷹などが数多くいた地域の鮫が橋へと続いている。このあたりの断層の一番の下層地域である。
断層を一跨ぎする装置として須賀神社の大階段がある。それは古層から高台...