ミニシアターの先駆け「岩波ホール」がコロナ禍で経営が悪化し閉館を発表。タルコフスキー、ベルイマンなどの名監督作や、『八月の鯨』『宋家の三姉妹』などの記憶に残る作品を数多く日本へ紹介
1974年より埋もれた世界の名作映画を発掘して上映し、ミニシアターの先駆けとして54年の歴史を持つ東京 神保町の映画館「岩波ホール」が、コロナ禍の急激な経営の悪化により運営が困難になったとして、ことし7月29日(金)に閉館することとなった。
岩波ホールは、1968年に多目的ホールとして開館し、その後、1974年より総支配人であった高野悦子さんと、川喜多かしこさんが商業ベースにはなりづらいと考えられている名作を上映することを目的として世界の埋もれた作品を発掘して上映する「エキプ・ド・シネマ」を発足し、展開。
大手の配給会社が扱わない作品を独自に選んで上映する「ミニシアター」の先駆けとして長...