色彩と構図の魔術的な邂逅、時代がソール・ライターという感性に追いついた!
〜ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター展
Photographer Saul Leiter: Retrospective
2015年に日本でも劇場公開されたドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(2012)の中でライター自身がこう語っている。
ソール・ライター:「私は、ものごとを先送りにする。急ぐ理由がわからない。人が深刻に考えることの中にはそんなに重大ではないことが多い。」
ノンビリとした"時"に対する考えは、そのまま、彼の人生全般のライフスタイルを反映している。
このドキュメンタリー映画への出演の翌年、2013年に89歳で鬼籍に入った。
12歳の時、母からもらったカメラを手にしてから写真に目覚め、28歳になると雑誌「ライフ」にモノクロ写真が掲載されはじめる。
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