北島博士のおもしろ映画講座 第61回 カラヴァッジョの絵画をめぐる虚実とりまぜたミステリー!名匠ロベルト・アンドー監督『盗まれたカラヴァッジョ』
イタリア・ルネサンス期の画家カラヴァッジョの絵画をめぐる虚実とりまぜたミステリー映画。
カラヴァッジョとは、1579年に生まれ1610年に亡くなったイタリアの画家で、バロック様式の創始者と言われ、その影響はオランダのレンブラント、スペインのベラスケスにまで及んでいる。主な作品に「十字架を荷うキリスト」「マグダラのマリア」「病めるバッカス」などがある。
主にローマ、ナポリで製作したが、激しい性格のために生涯争いごとが絶えず、殺人を犯し、38歳という若さで斬首刑に処せられた。
フィレンツェのウフィツィ美術館で彼の自画像という「メデューサの首」を見たが、奇妙な表情と蠢く蛇髪が強烈な印象を残した...