北島博士のおもしろ映画講座 第48回 -“あっと驚く、最後のサプライズ...多くの人々がだまされてしまうだろう”『マローボーン家の掟』
J・A・バヨナ監督の「永遠のこどもたち」(2007)、「インポッシブル」(2012)の脚本を書いたセルヒオ・G・サンチェスが監督としてデビューし、バヨナが製作総指揮にまわった2017年作品。
アメリカが舞台で、英米の若手俳優が出演しているが、実際はスペインで撮影されたサイコ・スリラーだ。「永遠のこどもたち」がそうであったように、暗い過去を隠す人物、とくにいたいけな子供にまつわる不思議な現象、開かずの間のある怪しげな邸宅といったミステリアス要素を盛り込んで、ストーリーが進行していく。
1960年代のアメリカ・メイン州。片田舎にひっそりと建つマローボーン邸に、ジャック、ジューン、ビリー、サム...