ベルリン派の旗手トーマス・アルスラン監督 特集上映スタート!ベルリンと向き合う作品群と新境地となった『黄金』まで---
ドイツの巨匠ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの死後、ドイツ映画は国際的な注目を失って言った中で、2000年代初頭の「ベルリン派」の登場は世界で注目された。
彼らの制作された映画は、フランスでは「ヌーヴェル・ヴァーグ・アレマーニュ(ドイツの新しい波)」と呼ばれ、長回しや自然光を多用、日常的な場面を淡々と撮る映像スタイルが特徴。
多くの批評家にも賞賛されたその中心人物に、クリスティアン・ペッツォルト、アンゲラ・シャーネレクと並び今回の特集上映のトーマス・アルトランがいた。
アルスラン 真に世界的な映画作家
1996年ベルリンのある映画館で『兄弟』に出会って以来、ずっとアルスランに注目し続...