ウィーン・アート通信 #07 エゴン・シーレとトレーシ・エミン 二人展 「Where I Want to Go」
ウィーンにあるレオポルド美術館(Leopold Museum)でエゴン・シーレ(Egon Schiele:1890-1918)とトレーシー・エミン(Tracy Emin)の二人展が開催されている。『Where I Want to Go(私が行きたいところ)』と題された今回の二人展は、エミンの新作を含む80展以上に及ぶ作品と、彼女自身がこの展覧会のために選んだシーレの作品によって構成されている。100年ほどの時代を隔てながら、シーレはエドワード・ムンク(Edvard Munch:1863-1944)とともにエミンの芸術活動の源泉になった一人である。また、レオポルド美術館は、オーストリアの近...