"ヴィヴィアン佐藤の”ピリグリ日記" 第6回 「美術館とホテルの亡霊を介しての奇妙な関係」
美術館とホテルの亡霊を介しての奇妙な関係
『グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状』が始まりました。
ウィーンにある美術史美術館は同敷地内の自然史博物館と対になっており、双子の美術館と言われている。
1871年フランツ・ヨーゼフの命により1891年に完成したネオ・ルネサンス様式の建築は世界で最も美しい美術館とも言われている。エントランスファザードにはドーリア式、イオニア式、そしてコリントス式の柱が一階から三階まで並ぶ。あたかもギリシアローマからヨーロッパ文明を継承し、引き受け全てを貫き網羅しているかのように。
しかし、この美術館の歴史としては125年で、「美術館ミュージアム」...