北島博士のおもしろ映画講座 第47回 『アガサ・クリスティーのねじれた家』
アガサ・クリスティーが1949年に発表した同名ミステリー小説を映画化したもので、ジュリアン・フェロウズとティム・ローズ・プライス、ジル・パケ=プレネールが脚色し、パケ=プレネールが監督に当たっている。
第二次大戦が終わって数年たったころ、ギリシア出身の実業家アリスティド・レオニデスが死亡する。裸一貫から巨万の富を築いた人物だけに敵も多かった。妻は若くして亡くなり、息子二人は事業を継いでいるが、手腕は父親に遠く及ばない。
孫娘ソフィアは「祖父は毒殺され、犯人は家族の中にいる」と疑い、元恋人で私立探偵をしているチャールズに捜査を依頼する。豪壮な邸宅に招かれたチャールズは、家族一人一人に話を聞...