ミュージアムプランナーの映画そぞろ歩き #32 八千草薫主演、日伊合作オペラ映画『蝶々夫人』(1955)を観了。シネフィル連載-cinefil
八千草薫主演、日伊合作オペラ映画『蝶々夫人』
(1955)を観了。
当時23歳の八千草薫の可憐さ、美しさは言うまでもありません。
しかも録音された曲に、口を合わせて演技をするという大変さは、想像を絶しますが、声のトーン(ソプラノ:オリエッタ・モスクッチによる)も、彼女のイメージとぴったりで、引き込まれて観てしまいました。
オペラ全編だと2時間半にも及ぶ作品ですが、それを1時間45分にコンパクトにまとめた構成も感心します。
また衣装と美術(協同)を、三林亮太郎が担当しているので、良心的な合作と言えます。
またクロード・ルノワールによる撮影は、日本建築の建具の構成を巧く利用しているうえ、溝口...