京の四季折々の景観が美しい禅宗寺院相国寺。
臨済宗の大本山である相国寺は、永徳2 年(1382)室町幕府三代将軍、足利義満(1358~1408)の発願(はつがん)によって、夢窓疎石(むそうそせき)を開山として、創建されました。境内には義満以後、十三人の歴代足利将軍の位牌(いはい)を安置する塔頭(たっちゅう)がかつては存在していた大規模な寺院です。
金閣寺、銀閣寺として有名な鹿苑寺(ろくおんじ)や慈照寺(じしょうじ)も、相国寺の山外塔頭に含まれています。
その広い境内の庭園の静謐な空間に、連綿と受け継がれるさまざまな寺宝を展示する相国寺承天閣美術館(しょうこくじじょうてんかくびじゅつかん)があります。
600年余の相国寺の悠久の歴史を受け継ぎ、中近世の墨蹟・絵画・茶道具を中心に多くの優れた文化財が伝来しています。
このたび、相国寺承天閣美術館において、「相国寺承天閣美術館開館四十周年〈II〉 後水尾院(ごみずのおいん)の京(みやこ)」が5月31日から9月27日まで開催されます。
今回は、中世の動乱によって多くの伽藍を焼失した相国寺の復興に尽力する僧侶たちに手を差し伸べた主導者、後水尾院による華麗なる寛永文化にスポットが当てられています。
後水尾院は相国寺僧、昕叔顕晫(きんしゅくけんたく)を師として仏門に入り、複数の伽藍を再興しました。院の禅への興味に加え、御所との地理的な近さ、貴族の子弟の入寺によって、当時の公家社会と密接な関係を築いた相国寺とその塔頭には、多くのゆかりの什物(じゅうもつ)が残されています。相国寺に伝承される十七世紀の京を彩った華麗な文化をご堪能ください。
第一章 後水尾院と禅
後水尾院は、徳川政権下、院政を行い、荒廃した複数の伽藍を再興します。第一章では、『後水尾院寄進伽藍由緒記』(相国寺蔵)など、当時の交流を物語る貴重な資料から、『夢窓国師像』〔尭恕(ぎょうじょ) 法親王筆〕や、『普明国師像』・『足利義満像』(探幽筆、Ⅱ期、いずれも相国寺蔵)などが展示されています。

『後水尾天皇像 幸仁親王筆』一幅 絹本著色 江戸時代 元禄十二年・1699 相国寺蔵 通期展示
後水尾天皇の御影像は、孫の有栖川宮幸仁親王が描いたものです。

『後水尾天皇宸翰 圓明』一幅 紙本墨書 江戸時代 寛文六年・1666 相国寺蔵
Ⅱ期
相国寺開山堂に飾るため、後水尾天皇自身が書きました。
第二章 宮家の菩提寺
相国寺の塔頭である慈照院は、宮家の菩提寺としての性格を持ち、歴代天皇ゆかりの品々を大切に守り伝えてきました。本章では、後陽成天皇筆の『達磨図』や、『八条宮家初代智仁親王画像』、『後水尾院和歌』(II期)、後光明天皇筆の『布袋図』、『後西天皇和歌懐紙』(いずれも慈照院蔵)などが紹介されます。

重要文化財『赤楽茶碗 加賀』 本阿弥光悦作 一口 江戸時代 17世紀 相国寺蔵
通期
楽茶椀は、茶道に使われる日本の伝統的な抹茶茶碗。轆轤(ろくろ)を使わず、手とヘラで形成され、焼成されています。
本阿弥光悦は江戸時代初期に書家、陶芸家、芸術家として活躍しました。
第三章 十七世紀 禅僧の書画
相国寺やその山外塔頭である鹿苑寺(金閣寺)に集った禅僧たちの活動を、書画を通して辿ります。鹿苑寺蔵の『鳳林承章書簡』(本光国師(以心崇伝)宛)や、II期に展示される沢庵宗彭賛・松花堂昭乗筆の『舞布袋図』など、十七世紀の京都における精神文化の深まりを堪能できます。
第四章 華麗なる京の芸術
相国寺に伝わる住吉如慶筆の『四季山水図座屏』や、狩野探幽筆の『探幽縮図』など、寛永文化の華やぎを象徴する絵画や工芸の名品が一堂に会しています。本章の大きな見どころの一つは、俵屋宗達筆による重要文化財『蔦の細道図屏風』(相国寺蔵、I期展示)で、伊勢物語の一場面を、金銀の彩りとともに豊かに表現した傑作です。

重要文化財『花下遊楽図屏風』六曲一隻 紙本金地著色 江戸時代 相国寺蔵 Ⅱ期
満開の桜の下、お花見に興じる庶民の生活が映し出されています。楽器や囲碁、読書、お茶を楽しむ様子が描かれています。寛永の時代になって、こうした風俗画が描かれるようになりました。

重要文化財『蔦の細道図屏風』(右隻) 俵屋宗達筆 烏丸光広賛 六曲一双 紙本金地著色 江戸時代 相国寺蔵 Ⅰ期

重要文化財「蔦の細道図屏風」(左隻) 俵屋宗達筆 烏丸光広賛 六曲一双 紙本金地著色 江戸時代 相国寺蔵 Ⅰ期
俵屋宗達が大胆な構成で描いた華やかな金屏風に、能書家の烏丸光広が7首の和歌を書きました。

『色絵龍田川透かし鉢』 尾形乾山作 一口 江戸時代 17~18世紀 慈照寺蔵 Ⅱ期
青い呉須と、さび絵で、波頭文を描き、3色の紅葉を散らした透かし入りの鉢。
流水と紅葉の絵柄からはそれらを歌枕とする墨田川、在原業平の詠んだ和歌が想起されます。
時を超え、京都相国寺に受け継がれる日本の美。後水尾院の栄華を象徴する寺宝の数々に眼福のひとときをお過ごしください。
展覧会概要
展覧会名:相国寺承天閣美術館開館四十周年〈II〉 後水尾院の京
会場:相国寺承天閣美術館(京都府京都市上京区今出川通烏丸東入)
会期:2026年5月31日(日)~9月27日(日)
[I期](5/31~7/26)、[II期](8/2~9/27)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:会期中無休(展示替え期間7/27〜8/1を除く)
観覧料:大人1,000円、大学生・高校生800円、中学生500円
※小学生以下無料(要保護者同伴)
詳細は下記公式サイトよりご覧ください。
相国寺承天閣美術館公式サイト:https://www.shokoku-ji.jp/museum/
シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項、をご記入の上、「相国寺承天閣美術館開館四十周年〈II〉 後水尾院の京」@相国寺承天閣美術館 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2026年4月20日 月曜日 24:00
記載内容
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