京都を代表する禅宗の寺院である妙心寺(みょうしんじ)は、全国に3,400の寺院を持つ臨済宗妙心寺派の大本山です。
京都の西郊、花園の風光明媚な地に広大な敷地を誇る妙心寺。大きな山門や仏殿をはじめ、法堂を中心に約40もの塔頭寺院が並ぶ境内の光景はまさに圧巻です。
本尊は釈迦如来。開基(創立者)は花園法皇で、建武4年(1337)に関山慧玄(かんざんえげん)(無相大師、1277-1360)を開山(かいざん)として禅寺に改められました。

このたび、大阪市立美術館において興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」が2月7日より4月5日まで開催されます。
本展は妙心寺の第二世として初期の妙心寺を整備し、基礎を作った高僧・授翁宗弼(微妙大師、1296-1380)の650年遠諱(おんき)を記念して企画されました。

妙心寺には、戦国時代には豊臣秀吉など数々の大名が帰依し、この時期に描かれた狩野派や長谷川派、海北派などの桃山絵画の名品が数多く伝来しています。
法堂には日本最古となる鐘楼があり、塔頭の天球院には、狩野山楽、山雪父子の代表作、黄金の屏風や襖絵をはじめとする絢爛豪華な桃山文化の象徴となる数々の寺宝があります。本展では、普段は非公開の襖絵が、特別に展示されます。荘厳華麗なる桃山文化の精華を是非ご覧ください。

開山忌の設(しつら)え

開山忌(かいさんき)は妙心寺開山・関山慧玄の忌日の法要です。江戸時代における大方丈での開山忌では「妙心寺屏風」の異名をもつ大型の豪華な屏風群で荘厳(しょうごん)がなされました。※法要で仏堂を美しく厳かに飾ったようです。

画像: 重要文化財 狩野山楽《龍虎図屏風》(右隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

重要文化財 狩野山楽《龍虎図屏風》(右隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

右隻に描かれているのは、大型屏風の大画面右上から突如姿を現したかのような天空から舞い降りる龍。斜め45度に風雲が直線的に描かれスピード感が感じられます。虎を威嚇しているかのようです。爆風により草木がなびき、風にあおられそうになっています。

画像: 重要文化財 狩野山楽《龍虎図屏風》(左隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

重要文化財 狩野山楽《龍虎図屏風》(左隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

左隻に描かれているのは、天空から舞い降りる龍を迎え撃つ獰猛な虎の番(つがい)です。直線的に描かれた龍の屏風に対し曲線的に描かれた虎の隆々とした筋肉が際立って見えます。振り返る虎の咆哮(ほうこう)が聞こえてきそうです。

画像: 重要文化財 海北友松《花卉図屏風》(右隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

重要文化財 海北友松《花卉図屏風》(右隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

桃山時代の孤高の絵師・海北友松が晩年に手がけた「妙心寺屏風」のうちの一双、《花卉図屏風》の右隻。金地に浮かぶ牡丹は実物大の大きさのようで豪華に描かれています。

画像: 重要文化財 海北友松《花卉図屏風》(左隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

重要文化財 海北友松《花卉図屏風》(左隻)桃山時代(17世紀) 妙心寺

華やかに咲き誇る右隻の牡丹に対し、左隻には控えめに咲く清楚な白い梅、椿が描かれ、見事な対比がなされています。早春の冷たい空気感も感じられます。

画像: 国宝宗 峰妙超墨蹟 「関山」道号 鎌倉時代・嘉暦4年(1329) 妙心寺(前期展示)

国宝宗 峰妙超墨蹟 「関山」道号 鎌倉時代・嘉暦4年(1329) 妙心寺(前期展示)

開山である関山慧玄に、師から授けられた道号。

狩野山楽・山雪による天球院襖絵を大公開

普段は非公開でなかなか目にすることができない天球院の襖絵が再現展示されます。
時を超え、色鮮やかに残る金碧画の絢爛豪華な襖絵は、狩野山楽・山雪の最高傑作となっています。

画像: 重要文化財 狩野山楽・山雪《梅花遊禽図襖》(部分)江戸時代 寛永8年(1631)  京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

重要文化財 狩野山楽・山雪《梅花遊禽図襖》(部分)江戸時代 寛永8年(1631)  京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

天球院は姫路藩藩主・池田輝政の妹・天球院によって建立された妙心寺の塔頭。
襖絵、杉戸絵などを狩野山楽・山雪が手がけました。
本作は、金地に浮かび上がる曲がりくねった梅の老木が独創的です。山鳥の尾と、岩、梅の木の幹の上部の傾斜が斜め45度、垂直、水平と、幾何学的に見事な構図を形成しています。

画像: 重要文化財 狩野山楽・山雪《竹林猛虎図襖》(部分)江戸時代 寛永8年(1631)  京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

重要文化財 狩野山楽・山雪《竹林猛虎図襖》(部分)江戸時代 寛永8年(1631)  京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

仏事が行われる室内の襖20面に描かれている《竹林猛虎図襖》。振り返って咆哮する虎は、妙心寺の《龍虎図屏風》の虎と似ています。竹林は大胆なくらい垂直です。シンプルかつ、大胆な構図。

画像: 重要文化財 狩野山楽・山雪《朝顔図襖》(部分) 江戸時代 寛永8年(1631) 京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

重要文化財 狩野山楽・山雪《朝顔図襖》(部分) 江戸時代 寛永8年(1631)
京都・天球院 画像提供:天球院(綴プロジェクト)

下間二の間は、通称「朝顔の間」と呼ばれ、草花の絵で囲まれた優美な空間です。本作では、竹垣の垂直水平の構図に朝顔が、優しい曲線を描いて絡みつき、やまと絵的な優美さが際立っています。

画像: 重要文化財 《花園法皇像》後花園上皇賛 南北朝時代(14世紀)妙心寺(前期展示)

重要文化財 《花園法皇像》後花園上皇賛 南北朝時代(14世紀)妙心寺(前期展示)

妙心寺の開基(創立者)である花園法皇の肖像画。出家後の自らの離宮を妙心寺にしました。
開山忌のための荘厳で華やかな「妙心寺屏風」と金色に輝く絢爛華麗な「天球院襖絵」、
桃山文化の精華である妙心寺の寺宝をご堪能いただき、遥か桃山時代の黄金の空間で贅沢なひとときをお過ごしください。

展覧会概要 

展覧会名 興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」
会場 大阪市立美術館(天王寺公園内)
会期 2026年(令和8年)2月7日(土)~4月5日(日)
※会期中、一部展示替えがあります。
前期:2月7日(土)~3月8日(日)
後期:3月10日(火)~4月5日(日)
※災害などにより、変更となる場合があります。
時  間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 月曜日(ただし2月23日は開館)、2月24日(火)
※災害などにより臨時で休館となる場合があります。
観覧料など詳細は下記展覧会公式サイトに触れて頂きますとご覧いただけます。

シネフィルチケットプレゼント

下記の必要事項、をご記入の上、「妙心寺 禅の継承」@大阪市立美術館シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に無料鑑賞券をお送り致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2026年2月9日 月曜日 24:00
記載内容
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