2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）開催記念
「修理後大公開！　静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」
開館3周年 美の殿堂・静嘉堂文庫美術館ならではの東洋美術の名品が一堂に！

カバー画像　静嘉堂文庫美術館「修理後大公開！　静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」報道内覧会にて撮影　photo by © moichi saito

静嘉堂は、岩崎彌太郎の弟で三菱第二代社長の岩﨑彌之助(1851～1908)と息子で三菱第四代社長の岩﨑小彌太(1879～1945 )の父子二代によって創設され、拡充されてきました。
1992年4月、静嘉堂創設100周年を記念し、静嘉堂文庫美術館を新設、2021年6月まで世田谷で展覧会を開催していましたが、創設130周年となる2022年10月、彌之助がかつて願っていた東京丸の内に移転しました。

今秋、開館から3周年を迎えた静嘉堂文庫美術館では、静嘉堂ならではの東洋絵画の珠玉の名品が集結した展覧会「修理後大公開！　静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」が2025年12月21日まで開催されています。

大阪・関西万博にちなんで、20世紀初頭の博覧会に出品した岩﨑家（静嘉堂）所蔵の琳派や肉筆浮世絵、近代絵画をはじめ、《曜変天目（稲葉天目）》など、国宝3件、重要文化財17件、重要美術品10件、そして未来の国宝と成り得る菊池容斎（きくちようさい）の巨大絵画など、まさに眼福の芸術品が一堂に会しています。
また、近年修理を終えて美しく蘇った室町時代の式部輝忠（しきぶてるただ）の《四季山水図屛風》や、貴重な中国の宋・元の掛軸などの、水墨画ならではの筆墨の壮麗なる美と精緻な自然描写を是非この機会に、日中の作品を比較しながら、ご堪能ください。

岩﨑家（静嘉堂）と博覧会―1900年パリ万博から1970年大阪万博まで

岩﨑彌之助は1895年第四回内国勧業博覧会、1900年パリ万博、1910年日英博覧会において熱心に「博覧会」に協力し、その遺志を継いだ小彌太も各種海外展に出品協力しました。

修理後初公開！詩画一致の絵画

東洋絵画には、しばしば画中に作者や作品に関わった人々の賛（題や詩文）が添えられています。これは中国の詩画一致（詩画同源）の思想によるところが多く、宋代以降、文人たちの間で、詩書画は三位一体で鑑賞されてきました。

本作は主君に忠誠を尽した田原藩士であり、文人画家の渡辺崋山（1793‐1841）の名幅です。

国宝「曜変天目」は、小彌太が父のコレクションを拡充するために購入したもの。
深い瑠璃色でさまざまに光る茶碗は、まるで夜空の星がきらめいているかのように光を讃えています。およそ、800年前、中国で、釉薬（ゆうやく）の偶然の変化によって起こったものとされています。

知られざる岩﨑家（静嘉堂）と博覧会の関わり

浮世絵・琳派・水墨画・工芸・そして同時代の芸術家の作品も！

金門（サンフランシスコ）万国博覧会日本古美術展覧会(1939/昭和14)出品。

波斯敦（ボストン）日本古美術展覧会（1936年/昭和11）出品。
酒井抱一は尾形光琳に私淑し、琳派の優雅で華やかな画風に、詩情あふれる俳句なども書いて江戸琳派の祖となりました。

第四回内国勧業博覧会(1895/明治28)出品。妙技二等賞を受賞。
日英博覧会（1910年/明治43）出品。
野口幽谷は、幕末から明治期の南画家。1893年に帝室技芸員任命されます。

未来の国宝?!式部輝忠「四季山水図屛風」など

周文は、15世紀前半の画僧。号は越渓、京都・相国寺の僧で後、室町幕府の御用絵師。
雪舟の師で、宋・元画を学び、繊細で壮麗な画風。

式部輝忠は室町後期（16世紀）、関東で 活躍した水墨画家。
本屛風は稀少な山水図屛風。両端に険しい岩山を配し中景に島を描き、その向こうに遠景が広がる安定した唐絵の構図に、四季の移ろいに即して中国文人の故事が点景として描きこまれています。

未来の国宝?!菊池容斎の2×1.5mの巨大掛軸が揃って登場

明時代の画家・謝時臣の四幅対との競演も！

菊池容斎は、歴史的主題を表現する分野を開拓し、近代歴史画の先駆となりました。
左幅の《呂后斬戚夫人図》では、（いかにも意地悪そうな）漢の高祖の皇后・呂后が御簾（みす）の向こうに座り、戚夫人が手足を斬られるという残酷な場面を見ています。

国宝、重文から未来の国宝候補作品まで、珠玉の名品が揃った静嘉堂文庫美術館で眼福のひとときをお過ごしください。

展覧会概要

展覧会名 2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）開催記念
「修理後大公開！静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」
会期 2025年10月4日（土）～12月21日（日） ※前後期でほぼ全ての作品入れ替え
前期10月4日（土）～11月9日（日）後期11月11日（火）～12月21日（日）
会場 静嘉堂文庫美術館（静嘉堂＠丸の内）
休館日 月曜日（ただし、10月13日、11月3日、24日は開館）
10月14日（火）、11月4日（火）、25日（火）
開館時間 午前10時～午後5時
第4水曜日（10月22日、11月26日）は午後8時まで、
12月19日（金）、20日（土）は午後7時まで開館(予定)
※入館は閉館の30分前まで ※毎週木曜日はトークフリーデー
入館料 一般1,500円大高生1,000円中学生以下無料
問い合わせ TEL 050-5541-8600（ハローダイヤル）
展覧会公式サイト　

静嘉堂文庫美術館

東京・丸の内にある美術館。国宝7件、重要文化財84件を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書8万冊)と6,500件の東洋古美術品を収蔵。

www.seikado.or.jp

詳細は上記サイトをご覧ください！

シネフィルチケットプレゼント

下記の必要事項、をご記入の上、「修理後大公開！静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」
＠東京　静嘉堂文庫美術館　シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に無料鑑賞券をお送り致します。

☆応募先メールアドレス　miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2025年10月20日 月曜日　24：00
記載内容
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