主演:蒔田彩珠×碧木愛莉/洪先恵初監督作品
女子高生カップルの別れを描く短編映画『サラバ、さらんへ、サラバ』
港岳彦ら総勢11名より応援コメント到着!メイキング素材も公開
9月27日(土)新宿バルト9での舞台挨拶も決定!

画像1: 短編映画『サラバ、さらんへ、サラバ』総勢11名より応援コメント到着&公開記念舞台挨拶開催決定!メイキング素材も公開
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応援コメント ※敬称略/順不同

港岳彦(脚本家)

愛し合うふたりの前に立ちふさがる、愛、排除の理不尽な大人社会〈アイドル産業〉。
愛を捨て、夢のために飛び込みたい菜穂と、愛にとどまりたい仁美。
韓国から廃ペットボトル製のロケットに跨り飛んできた、愛の伝道師・ほんソネ氏の才気煥発な26分。傑作だったわ!

金子由里奈(映画監督)

空気は映像に映らない。
でも、『サラバ、さらんへ、サラバ』。
このタイトルの隙間や、小さなげっぷ、ペットボトルの中にも、二人が吸って、吐いて、心臓をめぐったこの街の空気がたしかにあった。
ふたりだけの切実な儀式を映画がおおらかに抱えているようだった。

佐々木ののか(文筆家)

誰にも触れることすらできないはずだった“私たち”の絆。
そこに無情にも介入してくる社会の暴力性を前に、二人は別れを決意する。
傷つけ合いながらも、自分と、相手と、過去と向き合う。
別れ方を模索する過程は、二人の関係を彫刻していくようだった。
自分たちにはどうしようもできない理由で別れることはある。
しかし、別れのかたちは“私たち”の手で作り上げることができるのだ。

竹中万季(編集者)

彼女たちの関係を、誰にもなかったことになんかできない。かっこ悪くても恥ずかしくてもいいから、はじまりだけじゃなくて別れだって自分たちで決めたいよねという直向きさに、私はこんなふうに別れと向き合えてこれた?と、過去の自分を思わず振り返りました。今この世界を生きているどんな関係性の二人も、別れを誰かに奪われるなんてことがなくなりますように。そう祈りたくなる。

丘田ミイ子(文筆家)

人を好きになること、その人もまた自分を好きでいてくれること。
たとえその先に別れがあったとしても、どちらともなく互いの頬に触れ合ったあの瞬間の煌めきを、どこからともなく二人の肌を包んだあの光の眩しさを、わたしたちは、あなたたちは、到底忘れないだろう。
茨城で暮らすひと組の女子高生カップルが、煌めく眩しい“今”を生きていた。
⻘い靴紐、⻘い炭酸水、その向こうに抜けるような⻘い空。
それでも私には、田んぼの中で二人が立てた濁った水しぶきこそがもっとも蒼く、透き通って見えた。
私はそれをちゃんと見ていた。

山田由梨(作家・演出家・俳優)

別れはどうしようもなく寂しく悲しいものだけど、わたしはこの2人を画面越しに見ながら微笑んで、涙ぐんで、でもやっぱり微笑んでた。日本の、茨城の、高校生の、レズビアンカップルを描いたこの映画があってよかったと思う人がたくさんいるはずだし、見て欲しい大切な人の顔が浮かんだ。

イシヅカユウ(モデル・俳優)

別れのとき、さびしいより、悲しいより、かっこつけたい。みんな綺麗にいなくなろうとしたり、かっこよく思い出と一緒に空へ飛んで行こうとしたり......だけど大抵かっこ悪くて、ドロドロで、でも清々しくて、大嫌いで、愛していて。綺麗に終わらない。だからこそ、きっと何かがその先に続いていく。
2 人らしく生きている姿をもっとみたい。現実はまだまだ、必ずしもそうできるとは限らないから。

ハン・トンヒョン(日本映画大学教授)

戶惑いながら未知の世界へ飛び立とうとする菜穂を前に、田舎のまんなかで、「사랑해」の向こう側へ飛んで行こうとジタバタする仁美。
やはり戶惑いジタバタしながらここに飛び込み、ここへ飛び越えてきた洪先恵(ホン・ソネ)監督が、今ここで描く物語だからこそ、それは「サランへ」ではなく「さらんへ」なのだろう。
愛と夢、そして理不尽な現実の前で、戶惑いジタバタしながらも、「サラバ」だって自分の手でしたいのだ。

蘇育賢(スー・ユーシェン)映画監督
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2025 インターナショナル・コンペティション 『公園』

この作品に漂う、自然でありながらも独特な空気感がとても好きです。舞台となる町にも不思議な魅力があふれ、まるで作品そのもののように、想像力に満ち、私たちの想像をやさしく受け止めてくれる。
私たちはこの世界と、まだどんな関係を結べるのだろう。──たとえ受け身に見える環境であっても、誰かを愛おしく想うまなざしを通すことで、心を動かし、憧れを抱かせる世界が広がっていることに、この作品は気づかせてくれる。
また、人生のどんな時期にあっても、どれほどの不安や苦しみに向き合っていても、私たちはもしかすると、ほんの少しだけ踏ん張る力を持てるのかもしれない。──常識や必要性から少しはみ出した、一見ささやかなその力で、自分の歩んできた道を静かに讃え、失われてゆくものに、かけがえのない愛と祝福をささげる。──そんな営みこそが、「映画」なのかもしれない。

Yuka Sawaguchi(The Breakfast Club 代表)

靴ヒモさえも愛しい。多感で不器用で、エネルギッシュで優しさや不安定さに溢れていた頃。とにかく愛が丸ごとすべてだった。二人のまっすぐさに、思いきり、あの頃を思い出しました。素敵な物語でした。

足立紳(脚本家・映画監督)

この映画と似たようなテーマの映画やドラマは星の数ほどあるのに、胸に迫ってくるものは
その中のごくわずかしかない。
作り手と演じる俳優がとことん誠実に作品に向き合っているからだろう。
大切な人との人生の分岐点での別れが、そんな経験もないくせに、自分事のように胸に突き刺すような痛みとなって伝わってくると同時に、でも人を愛することはどうしたって素晴らしいことなのだという爽快さにもまみれ、間違いなく明日を生きる活力になる映画だった。

公開記念舞台挨拶

映画『サラバ、さらんへ、サラバ』公開記念舞台挨拶
登壇者(予定):蒔田彩珠さん、碧木愛莉さん、洪先恵監督
開催日時:9 月 27 日(土)14:50 の回(上映後舞台挨拶)
場所:新宿バルト 9(新宿区新宿 3-1-26 新宿三丁目イーストビル 9 階)
料金:2,200 円
<チケット(プレリザーブ)>
チケットぴあ 

https://w.pia.jp/t/sarabasaranghaesaraba/

プレリザーブ受付期間:9 月 20 日(土)11:00〜9 月 23 日(火・祝)23:59
当落発表:9 月 24 日(水)18:00〜
決済方法:クレジットカード 枚数制限:1 申込み 4 枚まで 手数料:別途あり
※チケットぴあでの一般販売はございません

テレビマンユニオンが製作、近年は主に脚本家として活動している洪先恵(ホン・ソネ)自らの体験に基づく初監督作品で、第 20 回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門、第 39 回 BFI フレア:ロンドン LGBTIQ+映画祭 Daydreamer 部門をはじめ各国の映画祭に多数選出され韓国・第 13 回ディアスポラ映画祭では観客賞を受賞するなど高く評価を受けてきた本作が、短編映画ながら異例の単独上映という形で待望の国内劇場公開を果たします。

STORY

16 歳、茨城の田舎町に住む女子高生カップルの仁美(蒔田彩珠)と菜穂(碧木愛莉)。アイドルになることを夢見る菜穂を、仁美は献身的に支えていた。ある日、菜穂から「K-POP アイドルになるため韓国に行く」と告げられ、2 人に突然の別れが訪れる。

洪先恵(ホン・ソネ)監督プロフィール

1996 年生まれ、韓国出身。韓国芸術総合学校映画学科に入学後、日本映画に関心を持ち、日本映画大学脚本コースに編入、卒業。⻑編脚本『富士山がついてくる』が、第 32 回新人シナリオコンクールを受賞。レズビアンとして学生時代を過ごした自らのセクシュアリティと実体験をもとに描いた本作で初監督を務める。

画像1: ©︎テレビマンユニオン

©︎テレビマンユニオン

画像2: ©︎テレビマンユニオン

©︎テレビマンユニオン

CREDIT

出演:蒔田彩珠、碧木愛莉、テイ龍進、石崎なつみ、笠本ユキ、涌田悠
脚本・監督:洪先恵
撮影:古屋幸一 照明:加藤大輝 録音:木原広滋
美術:森田琴衣 衣装:小宮山芽以 ヘアメイク:タカダヒカル 助監督:内田新
音楽・音響効果:Steve Licht カラリスト:山田裕太 EED:小林明日美 足立淳 MA:草山洋次
プロデューサー:三毛かりん プロデューサー補:太田垣百合子 ラインプロデューサー:村田潤
製作・制作:テレビマンユニオン 配給・宣伝:イハフィルムズ
(1.85:1/ステレオ/26min) ©テレビマンユニオン

◼公式 X、Instagram @sarabasaranghae

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