絶賛公開中の『雨ニモマケズ』で印象的な役柄の小寺結花さん。ご自身のことや映画のことを伺いました。

『雨ニモマケズ』出演
飯塚「まずは『雨ニモマケズ』にご出演した感想をお聞かせください」
小寺「前半がワンカットでしたよね」
飯塚「そう、40分近くワンカットで撮影しましたね」
小寺「ワンカットという体験が初めてだったので新鮮でした。リハーサルの時はみなさんの動きを通しで見ることができましたが、本番は自分の出番以外は見ることもできなかったんですね」
飯塚「そうですよね、映り込んじゃいますしね」
小寺「試写で観て初めて、ああこういう風につながっているんだ、と。カメラを通して観るのが楽しかったです。演者としてではなく、お客さん目線で楽しむことができました」
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youtu.be小学5年生の時に渋谷でスカウト
飯塚「そもそもなぜ俳優さんの道に?」
小寺「スカウトなんです」
飯塚「スカウト?」
小寺「そうなんです。小学5年生の時。今の事務所のマネージャーさんに渋谷の道玄坂で声をかけられました」
飯塚「また怪しい(笑)」
小寺「母と一緒だったので(笑)大丈夫です」
飯塚「すぐに事務所に入ったんですか」
小寺「はい、最初は本当に興味本位でレッスンを始めて、演技楽しいなあ、と思って…そこからですね」
飯塚「レッスンはどんなレッスン?」
小寺「発声練習や演技、ダンスやポージングなど全般をレッスンしていました」
飯塚「結構、幅広くされていますよね。今、お仕事はどんな感じですか?」
小寺「ファッションショーのモデルや映画にお声かけていただいたり、という感じです」
小寺「何にでもチャレンジしていきたいと思っています。モデルさんのお仕事もいろいろお仕事いただいていて自分じゃない自分になることができるのが楽しいですし。演技もすごく楽しくなってきています」
飯塚「CMもやっていますよね」
小寺「はい、2024年に清涼飲料の『熱闘甲子園』のCMに出させていただきました。母も高校野球ファンで私もその影響で高校野球をはじめ高校スポーツが大好きなんです。だから高校生オーディションに受かったときはとても嬉しかったです」

配信ドラマ
飯塚「そういえば、今高校生ですよね」
小寺「はい。3月で卒業になるんですけど・・・現役高校生です」
飯塚「高校卒業するとお仕事もある程度自由度がきくので、お仕事が増えるんじゃないですか」
小寺「そうなると嬉しいです」
飯塚「どんなお仕事をしていきたい、とかは?」
小寺「枠にとらわれずにいろんなことに挑戦していきたいと思います」
飯塚「ジャンルや枠にとらわれず?」
小寺「はい、今は事務所からいただいたお仕事をどんどんがんばっていきたいです」
飯塚「映像なども?」
小寺「TV、映画はもちろんですが、一番興味があるのは配信ドラマです」
飯塚「配信ドラマ?」
小寺「はい、最近の若い子たち・・・自分の周りでも観ている人が多くて、その分野でも活躍していきたいです」
飯塚「若い世代からすると興味があるのは配信ドラマなんですよね。我々、旧世代はTV(笑)」

映画のこと
飯塚「いくつか映画の現場を経験されていかがでしたか?」
小寺「映画って、みんなで創っていくという感じがしました。役者さんだけでなく、照明さんやカメラさん一丸となっていく感じは大好きです」
飯塚「好きな音楽や映画はありますか?」
小寺「音楽は色々と聴きます。比較的、邦楽が多いんですけど気に入った楽曲はずっと聴き込んでしまうんですね。久しぶりにその楽曲を聴くと当時のことを想いだしたりなどがあって・・・音楽と想い出が結びつくような音楽が好きです」
飯塚「映画は?」
小寺「そうですね・・・サスペンスとか謎解きがあるミステリー要素の強い映画が大好きです。考えながら観ることができる映画が好きです。ただミステリー映画に中には血が出たりするシーンがある映画もあって、そういうのはちょっと苦手なんですけど・・・」
飯塚「僕も血はちょっと苦手です(笑)」

映画『雨ニモマケズ』より
ゴスペルのこと
飯塚「『雨ニモマケズ』ではゴスペルを歌う役を演じていただきましたが・・」
小寺「はい、クリスチャンじゃないのに宗教音楽のゴスペルを歌っていいのかと歌うことに悩む役でした」
飯塚「ゴスペルはいかがでしたか?」
小寺「ステージシーンでゴスペル合唱団・・・クワイアの中に入っての撮影でしたが、その迫力がすごくて。心に響くというか魂とか・・・うまく言葉にできませんが。初めてゴスペルに触れた撮影でした」

雨ニモマケズ|監督:飯塚冬酒|90分|2024年|5.1ch|日本|
新宿K's cinema 絶賛公開中 / 順次全国公開
https://g-film.net/ame/
カメラ:岩川雪依