オペラの最高傑作「ラ・ボエーム」を大胆なアレンジをもって現代のニューヨークの街を舞台にミュージカルとして描く『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』が、10月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショーいたします。
オペラというと上演時間が長く、チケット代も高く、歌っている内容も分かりにくいため、馴染みのない人には敬遠されがち。しかし、有名なオペラのあらすじを知りたい、もっと気軽にオペラを楽しみたいと思っている人におすすめなのが“オペラ映画” です。
長らく愛されてきた名作オペラを基に、より分かりやすく、コンパクトにまとめられており、一流のオペラ歌手の歌声を堪能しつつ、楽しみながらオペラを体験することができます。そこで今回はオペラ初心者にもおすすめしたい、観ておかないと!な名作オペラ映画3作品をご紹介いたします。
10月6日(金)より公開の『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』は、もちろん必見ですが、過去のオペラ映画と併せて鑑賞すれば、いきなり本物のオペラを観に行くのはハードルが高いという人にもオペラの魅力が堪能できおすすめ!
『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』 10月6日(金)公開
オペラ最高傑作として長く愛され続けているジャコモ・プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」の設定を<1830年代のパリ>から<現代のニューヨーク>に置き換えて描かれている。大晦日のニューヨーク。凍える寒さの屋根裏部屋で、その日暮らしの夢見る4人の芸術家たち。その中の一人、詩人のロドルフォが部屋に残っていると、隣人のミミが彼の火を借りにやって来て、2人はたちまち恋に落ちる。同じころ、店で仲間と新年パーティをしていたマルチェッロは、偶然やってきた元恋人ムゼッタと再会。最初は戸惑いつつも、2人の間にはかつての強い愛が蘇るのだった。運命的な出会いを果たした、ミミは重い病に侵され、ロドルフォはそんな彼女のもとを立ち去っていた。同じころ、ムゼッタとマルチェッロも嫉妬心から別れを迎えていた。すれ違う2組の恋人たち。そしてそれぞれ別の道を選んでいくのだが―――。
『魔笛(2006)』
神童と呼ばれた作曲家モーツァルトが生涯最後に完成させたオペラ「魔笛」を、俳優としても活躍しているケネス・ブラナー監督が、舞台を古代エジプトから第一次世界大戦下のヨーロッパに置き換えて映画化。第一次世界大戦前夜のヨーロッパ。兵士タミーノは戦場で命を失いかけたところを、夜の女王に仕える3人の侍女に救われる。女王から魔法の笛を渡され、暗黒卿ザラストロに誘拐された娘パミーナを救い出してくれと頼まれた彼は、ザラストロの神殿に忍び込む。そして、そこで出会ったパミーナと瞬く間に恋に落ちる。そんなふたりがやがて知ることになる驚愕の真実とは―。
『カルメン(1983)』
カンヌ映画祭でのパルムドール受賞歴もあるイタリアの名監督フランチェスコ・ロージが、ビゼー作曲の「カルメン」をオール・スペインロケで忠実に映画化。アンダルシアのタバコ工場で働く情熱的で奔放な女カルメンは衛兵ドン・ホセに目をつけ、誘惑しようとする。カルメンは工場で騒ぎを起こすが、彼女に魅せられたドン・ホセは彼女を逃がしてしまう。夜、酒場で仲間たちと歌い騒ぐカルメン。そこを通りかかった人気闘牛士のエスカミーリョはカルメンに魅了される。その後、軍隊を辞めたドン・ホセは、カルメンとともに密輸グループの一員となる。そんな彼らの前に再びエスカミーリョが登場し、カルメンを懸けてドン・ホセと決闘を行う。しかし勝負がつかず、エスカミーリョはカルメンを闘牛に誘い、その場を立ち去る。その時、すでにドン・ホセに愛想をつかしていたカルメンは、エスカミーリョに招待された闘牛場へと向かう。そこにはドン・ホセの姿もあり、心変わりしたカルメンを刺し殺してしまう…。
『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』
監督:レイン・レトマー
作曲:ジャコモ・プッチーニ/音楽監督:ショーン・ケリー
製作:モアザンミュージカル(長谷川留美子)
出演:ビジョー・チャン、シャン・ズウェン、ラリサ・マルティネス、ルイス・アレハンドロ・オロスコ、井上秀則、アンソニー・ロス・コスタンツォ、イ・ヤン
2022年/香港・アメリカ/スコープサイズ/96分/カラー/伊語/5.1ch/原題『La bohème: A New York Love Song』/日本語字幕翻訳:古田由紀子/
配給:フラニー&Co. シネメディア リュミエール/映倫区分G/
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