9月9日(土)より東京・国立映画アーカイブにて、「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」を開催いたします。本年度の招待作品部門では、新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』の公開を控えるフランスの名匠、アルノー・デプレシャン監督の特集上映を開催。PFFでは1992年の「第15回ぴあフィルムフェスティバル」にて長編デビュー作『魂を救え!』を上映、日本で初めてデプレシャン監督を紹介しました。今回は92年、96年に続き、27年ぶり3度目のPFF来場が実現します。
今回、特別プログラムとして、熱愛する日本映画を1本選び、語りつくす企画<アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る>を実施。上映後のトークゲストに、既に決定していたデプレシャン監督に加えて『女囚701号 さそり』主演の梶芽衣子さんの登壇が急遽決定!映画ファン垂涎の顔合わせが実現しました!!果たして、舞台上でどんなトークが繰り広げられるのか、どうぞご期待ください。
【なぜこの作品を選んだのか:デプレシャン監督コメント】
女たちの復讐が、我々みんなの仇を取ってくれるから。まるで古代彫刻のように梶芽衣子の顔が謎めいているから。歌舞伎なのか、ブレヒトなのか、何だかわからないが最高の演劇の伝統を受け継いでいるから。それでいて悦楽的なまでに背徳的...。何よりタランティーノの『キル・ビル』は伊藤俊也のこの作品なしには生まれなかったから...女囚さそり万歳!
9月17日(日)14:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る>
『女囚701号 さそり』
ゲスト:アルノー・デプレシャン監督、梶芽衣子氏(本作主演)
■会場 国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
●チケット絶賛販売中
詳細はぴあフィルムフェスティバルの公式サイト(https://pff.jp/45th/)にて掲載
【古川琴音さんほか登壇ゲスト続々決定!】
9月9日(土)<イカすぜ!70~80年代 山中瑶子監督『あみこ』への道>に出演俳優・古川琴音さんが登壇するほか、第45回ぴあフィルム2023上映プログラムの登壇ゲストが続々と決定!
映画祭のメインプログラム「PFFアワード」では、全てのプログラムに入選監督が来場します。
映画祭「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」
【公式サイト】https://pff.jp/45th/
<東京> 日程:2023年9月9日(土)~23日(土) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
<京都> 日程:2023年10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
【ゲスト来場情報】 (日付順)
※「PFFアワード」は、全てのプログラムに、入選監督が来場します。
●9月9日(土) 15:00~小ホール
<イカすぜ!70~80年代 山中瑶子監督『あみこ』への道>
『あみこ』『おやすみ、また向こう岸で』
ゲスト:山中瑶子監督、古川琴音氏(『おやすみ、また向こう岸で』出演)
近年の入選監督の中でも、特に映画を浴びるように観ている山中監督。今回セレクトした『ホーリー・マウンテン』『ポゼッション』のみならず、『あみこ』に影響を与えた、さまざまな映画について語ってもらいます。また、スクリーン初上映となる『おやすみ、また向こう岸で』出演の古川琴音の登壇も急遽決定しました。ご期待ください!
●9月10日(日) 13:00~小ホール/16:30~小ホール
9月20日(水) 13:00~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 大森一樹監督再発見>
ゲスト:緒方明監督 聞き手:モルモット吉田氏
かつて大森監督の助監督を務め、熱狂的な大森監督ファンでもある緒方明監督。聞き手には、大森さんも教鞭をとった大阪芸術大学出身で、自主映画の歴史にも詳しいモルモット吉田さん。大森監督の映画と、映画史が重なるような、ここでしか聞けない必見トークになること間違いなし!
●9月12日(火) 13:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 塩田明彦監督がみつめる相米慎二の少年少女>
『ションベン・ライダー』『どこまでもいこう』『お引越し』
ゲスト:塩田明彦監督
少年少女映画の魅力の核心とは何か?塩田明彦監督が長年考えてきたという、このテーマについて、80年代から90年年代にかけて、一世を風靡した相米慎二監督が、次世代に及ぼした影響を紐解く、素晴らしいマスタークラスが実現しました。新たな発見の嵐が吹き荒れる!
●9月13日(水) 13:00~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 驚異のデビュー作!>
『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』『ビハインド』
ゲスト:山川直人監督 聞き手:石川泰地監督
「PARCOムービー」として衝撃のデビューを飾った山川直人監督に、同じく早稲田出身で、今年のPFFアワード入選の石川泰地監督が、当時の映画状況や『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』の撮影について迫る。新世代監督が映画制作や映画史について新たな視点から切り込みます。
●9月13日(水) 18:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 日比野幸子プロデューサー再発見>
『杳子』
ゲスト:渡部眞氏(撮影監督)、長崎俊一監督
渡部氏から、長く幻の映画となっていた『杳子』のデジタル化に至った経緯をお聞きするとともに、同時代を共に過ごした、長崎俊一監督と当時の自主映画状況をじっくりお話いただく、あの頃がよみがえる貴重な時間です。
●9月14日(木) 14:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 斎藤久志監督再発見>
『うしろあたま』『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』
ゲスト:風間志織監督、鈴木卓爾監督
斎藤監督のPFF入選作『うしろあたま』と、年を前後して『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』で入選した風間志織監督と、斎藤監督の自主映画時代から、役者としても関わりの多かった鈴木卓爾監督。交流の深い、ゲストお二人が斎藤監督について語る追悼プログラムです。
●9月14日(木) 18:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 斎藤久志監督再発見>
「スペシャルトーク:斎藤監督の現場で出会った3人が語り、秘蔵映画をみせる」
ゲスト:鈴木卓爾監督、矢口史靖監督、田中要次氏
タイトルの通り、斎藤監督の現場で出会った3人が、当時のこと、そして斎藤さんのことをワイワイ語り合うエピソード集。秘蔵映像の上映もお楽しみに。
●9月15日(金) 18:30~OZUホール
<第29回PFFスカラシップ作品>
『恋脳Experiment』
ゲスト:岡田詩歌監督、祷キララ氏、平井亜門氏、中島歩氏(予定)
短編アニメーションでPFFアワード2021審査員特別賞を受賞した岡田詩歌監督が、初の実写映画&長編作品に挑んだ、PFFスカラシップ最新作。この夏、完成したばかりの本作を世界初上映後、監督とキャスト3名が語り合う豪華なトークです。
●9月16日(土) 14:30~OZUホール
<アルノー・デプレシャン監督特集>
『イスマエルの亡霊たち』
ゲスト:アルノー・デプレシャン監督 聞き手:(未定)
27年ぶりにアルノー・デプレシャン監督が来場!映画制作、映画監督を描く『イスマエルの亡霊たち』の上映後トークは、日本の若手監督を聞き手に、監督談義にしたいと計画中です。
●9月16日(土) 19:00~OZUホール
<アルノー・デプレシャン監督特集>
『二十歳の死』
ゲスト:アルノー・デプレシャン監督
この50分の処女短編で、期待すべき若手監督に贈られるジャン・ヴィゴ賞を受賞したデプレシャン監督。本作上映前に、当時のエピソードをお話いただきます。
●9月19日(火) 19:00~OZUホール
<ブラック&ブラック>
『ワッツタックス』
ゲスト:ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)
5年前の企画スタート時から、『ワッツタックス』の上映を熱くリクエストしていたピーター・バラカンさん。本作の魅力を、音楽の視点から、時間いっぱい徹底的に語っていただく予定です。
●9月20日(水) 18:30~OZUホール
<ブラック&ブラック>
『ワッツタックス』
ゲスト:土屋和代氏(東京大学教授:アメリカ現代史、黒人史、ワッツ/LAの歴史)
この日は、別の側面から『ワッツタックス』を語る一夜。「1965年ワッツ蜂起と新たな文化の創造」をテーマに、土屋和代先生に黒人史の視点から『ワッツタックス』を語っていただく貴重な時間です。
●9月21日(木) 18:30~OZUホール
<イカすぜ!70~80年代 斎藤久志監督再発見>
『サンデイドライブ』『Whatever』『DON'T LOOK BACK IN ANGER』
ゲスト:塚本晋也監督、唯野未歩子氏
ベネチア、トロントの2つの海外映画祭から帰国したばかりの塚本晋也監督が登場!斎藤監督の才能に惚れ込み、『サンデイドライブ』で主演&プロデューサーを務めた塚本晋也監督と、斎藤監督作品で多く主演をつとめている唯野未歩子さん。斎藤監督の映画づくりや演出など、ここでしか聞けない満載となることでしょう。