主演のアンドレア・ライズボローの圧巻の演技が、グウィネス・パルトロウ、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンら演技派俳優たちの間で瞬く間に称賛の輪が広がり、ケイト・ウィンスレットは「私の人 生で見た中で最も素晴らしい演技のひとつ」と絶賛。
また、本年度同じく主演女優賞にノミネートを果たしたケイト・ブランシェットは、全米批評家協会賞の受賞スピーチで「恣意的な 演技賞で最も見過ごされている演技の一つ」としてアンドレア・ライズボローを挙げるなど、ハリウッド俳優から熱い支持を受けている。
“傑作!まだ誕生していないすべての賞を受賞する資格がある” –グウィネス・パルトロウ
“恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つ” – ケイト・ブランシェット
主演 アンドレア・ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したもののアルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図る。スクリーンとの境界線を越えて滲む、痛々しいほどのリアリティ溢れる演技に胸を打たれ、ラストには涙なしでは見られない心温まる瞬間が待ち受ける——。
たばこを吸い酒を飲みながら仕事をするレスリー本編映像
&アンドレア・ライズボローのコメントが到着!
この度、『To Leslie トゥ・レスリー』の本編映像が解禁となった。
友人にも息子にも見放され、行くあてがなくふらふらとしていたレスリー(アンドレア・ライズボロー)に、スウィーニー(マーク・マ ロン)は、友達のロイヤルと営んでいるモーテルで働かないかと声をかける。
前金をもらいやる気になっていたレスリーだったが、酒のせいで初日から寝坊、「目覚ましのせい」とあからさまな言い訳をしてしまう。慌てて支度をするレスリーに「君に言い忘れたが、朝は8時スタートだ。」と笑顔で言うスウィーニー。その時、ロイヤルが部屋に入ってくるが、「私のこと覚えてる?」と陽気に声をかけるレスリーに、モーテルで働くことに反対しているロイヤルは不愛想に 「覚えているよ。」と言い去って行く。
レスリーの過去を知るがゆえに、冷たい態度をとるロイヤルに「彼女はうまくやれるよ。」と説得するスウィーニーだったが「部屋の掃除は楽じゃないぞ」と、またも反対する。
レスリーを信じているスウィーニーだったが、たばこを吸い酒を飲みながら仕事をする姿が目に入ってきてしまう。しかし「汚れがあったらやり直せ。うるさいようだが、清潔にしないと。」とアドバイスすると、レスリーは「わかってる。ここのやり方に慣れてきたとこ。」と素直に聞くが、突然前借の残りの半分が欲しいと懇願する。前金はまた酒に消えてしまうのか...そしてレスリーはモーテ ルの仕事で再起を図ることができるのか。物語の行方はぜひ映画館で!
アンドレア・ライズボローは「レスリーは誰もが共感できる人物だと思います。この物語の最も重要な部分は、彼女のように快活でヒステリックなまでに面白く、ワイルドで享楽的で優秀な人物が、私たちが築いたこの世界で生きることに困難を感じているという点です。そして、彼女には彼女なりの真実がありますが、トイレ掃除はすべきではない、そんなことに人生を費やしたくないという絶対的な考えにこだわっています。その結果、彼女は独善的で被害者意識が強くなり、見ていてとても辛いのです。」とレスリーの人物像を分析する。
そして、「でも、ある意味、この図々しい真実もあるのです。私たちは皆、とても魅力的で、強く惹かれる人たちと付き合ったことがあります。そして、その人の中にある負の部分や虚無を埋めようとしますが、満たされることはなく、結果そうした人たちの周りで自ら破滅してしまうことがあります。
私たちは皆それぞれの依存症を持っているんです。ある人は他人に依存し、ある人はあらゆるものに依存します。私たちは皆、 なんというか...主義というのがいいのかな。自分自身の主義を持っているんです。」と、誰もが何らか(の依存先)を持っているからこそ、レスリーと共感する部分があると話している。
STORY
テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後には酒に使い果たしてしまい、 失意のどん底に陥る。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシー(アリソン・ジャネイ)とダッチ(スティーヴン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子(オーウェン・ティーグ)のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー(『オブリビオン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、マーク・マロン(「GLOW ゴージャス・ レディ・オブ・レスリング」)、オーウェン・ティーグ(『フロッグ』『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』)、アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最 大のスキャンダル』『LOU ルー』)
配給:KADOKAWA
2022/英語/119 分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:To Leslie/日本語字幕:松浦 美奈