『MOON and GOLDFISH』(飯塚冬酒 監督)公開記念!
作品にご出演の生沼勇さんにインタビューをさせていただきました。
映画・舞台などで活動する生沼勇さんは、飯塚冬酒監督の過去のプロデュース作品にもご出演。映画出演のきっかけから作品の役柄まで、色々と語っていただきました。

画像: INTERVIEW
『MOON and GOLDFISH』公開!
生沼勇

舞台と映像

ここ数年、もっと演技に向き合いたい、地に足つけたいなあ、と思って舞台の出演をお受けすることが多いです。
映像の場合、現場に挑むまでは自分の考えやプランをもって挑むことが多いんですけれど、舞台の場合は一回の稽古をまた持ち戻って次の稽古で出して・・・とみんなで積み重ねていくので演技も自分ひとりで考えて、あとは現場で調整、というような感じではないんですね。
時間をかけて他の役者との密な感じや演出意図をしっかりと体感しながら演じられるのが舞台の魅力だと思います。
映像はこの作業を圧縮して行うので、その現場までの地力や現場の瞬発力をつけるためにも舞台への出演は大切にしています。

画像: (左)『MOON and GOLDFISH』飯塚冬酒 監督

(左)『MOON and GOLDFISH』飯塚冬酒 監督

映画出演のきっかけ

本作の監督の飯塚さんから、映画をつくりたいんだ、みたいなことでいろいろお話をきいて・・・まだ脚本はできていなかったと思うんですけれど、昔から知り合いだった飯塚さんの作品ということもあったので出演を決めました。
最初、お話きいたときから役柄も少し変わったんですけれど(笑)
とはいえ、全く違ったストーリでも役でもなくて、はじめおききした役が拡がったというか・・・。
「純粋な人間性」という部分が共通していたと思います。
初めての外国人、ベトナム人役でした。
ただ日本人であろうが外国人であろうが「人」を演じることの根っこは一緒だとおもうのでイントネーションやアクセントに頼ってしまうことなく、その人を表現する、ということが自分にとってのチャレンジでした。
その人の生活背景や思いを体現したく・・・まずはベトナム料理を好きになろうと。東京のあちこちのベトナム料理屋さんでフォーを食べたり(笑)・・・
アクセントに頼らずに本読みに挑んだつもりなのですが、もっとアクセントを消していきたい、と監督からお願いをされて・・(笑)

画像: 映画出演のきっかけ

共演者のこと

現場はご一緒できなかったんですけど、本読みでは神林斗聖さんも8年ぶりくらいでお会いしました。最初、僕のおもっていたヒロシ(神林さんの役)ではない役を持ってきていたので、ここか、とちょっと驚きました。
8年って・・・成長しますよね、お互いに(笑)

画像: 『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール (左より)本多正憲さん / 日下部一郎さん / 福本翔さん / 生沼勇さん

『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

(左より)本多正憲さん / 日下部一郎さん / 福本翔さん / 生沼勇さん

今回、僕の所属するエビス大黒舎からほかに3名出演しているんですけれど(日下部一郎、本多正憲、福本翔)、この4人のシーンはやりやすかったです。
週に1回、みんなで自主稽古をしているのもあるのでしょうが、現場で何となく雰囲気つかんでしっかりとその場に「居る」人間を演じられたと思います。

平井亜門さん・・・現場での対応力を感じました。現場までどこまで準備をしてきているのか、もしかしたら(笑)・・・そんなに準備してないのかも・・・。
現場ですぐに他の役者さんの演技になじんでしまいながらも平井亜門さんのシンイチを演じてしまうところにちょっと、そんなふうにも感じてしまいました。
あの対応力は本当に才能ですよね。

撮影は・・・やりやすかったですね。
お芝居を通してやらせていただいて、違う方向から何回も撮影するという撮影だったんですけど、カット割りなどあると僕は気持ちが途切れてしまうことあるんですけれど、気持ちをとぎらせることなくシーンを演じられて・・・数は・・・あまり問題ではなかったです。

画像: 『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

演じたベトナム人について

僕の演じるベトナム人のグエンは、とても強い人間だと思います。
異国の地で働きながら、先輩にもしっかり意見をいう、とても強い人間だと思います。
僕だったらそんなことできないなあ、と。
あとは自分の世界を守ってマイペースな感じがしますね。この場所は自分の居場所ではないことをちゃんと知っていて、祖国に帰るまでをしっかりと考えている、そんな人間だと思います。

メッセージ

本作を観たときに想像していたものと全く違ったものになっていて、いい意味で期待を裏切られて・・・面白い作品になっていると思います。
自分の俳優人生の中でも本当にいい役ができたと思います。みなさまに胸をはってお勧めできるいい作品になっていると思います。

画像: メッセージ

MOON and GOLDFISH(監督:飯塚冬酒)
2022年|日本|63分|5.1ch|スタンダードサイズ
製作・配給:GACHINKO Film
http://g-film.net/moon/
6月24日(土)~新宿K's cinema
7月8日(土)~横浜シネマ・ジャック&ベティ

撮影現場スチール写真:塩出太志 / インタビュー写真:岩川雪依 / ヘアメイク:ayadonald

This article is a sponsored article by
''.