『MOON and GOLDFISH』(飯塚冬酒 監督)公開記念!
作品にご出演の神林斗聖さんにインタビューをさせていただきました。
飯塚冬酒監督とは10代から親交があるとのこと。映画出演のきっかけから作品の役柄まで、色々と語っていただきました。

画像: INTERVIEW
『MOON and GOLDFISH』公開!
神林斗聖

『MOON and GOLDFISH』映画出演のきっかけ

昔、山田孝之さんが大好きで映画の『クローズZERO』に感銘を受けて俳優になろうと思ったんです。15歳くらいですかね。それで映画のワークショップに参加しているときに本作の監督の飯塚冬酒さんに出逢って。そのきっかけで飯塚さんプロデュース作品の『あの一瞬とそれ以外全部』(奥田裕介 監督)に出演させていただいたんです。
その後、役者をしばらく続けていたんですけど、あるきっかけで2年半くらい役者の仕事から離れることになったんですけど、その間も飯塚さんとは細くはつながっていました。
で、ある日突然、飯塚さんから呼び出されて。西麻布の鉄板焼き屋です(笑
そして、べろんべろんに酔っぱらっているときに「映画を撮るから」って出演依頼されました。そのついでみたいに「痩せてください」って言われて(笑)・・・つい「はい」って。
そこから3週間、衣装合わせまで9キロくらい・・・最終的にクランクアップの頃は12キロ落ちまてました。

画像: 『MOON and GOLDFISH』映画出演のきっかけ

旧友との邂逅

準備稿に煙草を吸うシーンがあって、自分、煙草吸わないんですけど、すぐに煙草買って吸う練習して・・・そしたら最終稿に煙草のシーンがまるまるなくなっていて・・・俺、煙草、吸う練習したのにって(笑
ただよかったこともありました。煙草吸うと声が低くなることに気がついて・・・今回の役に併せて声低くくするために現場の間、隙をみては煙草吸ってましたね。喫煙できる場所探すのが大変でした。
煙草吸うシーンないんですけど、役づくりとして(笑
役づくりと言えば・・・本読みの時に『あの一瞬とそれ以外全部』で共演した生沼勇さんと久々に出逢ったんですが、ちょっと嫉妬しました(笑。
自分もしっかりと作り込んでいったのですが、生沼さんの役が出来上がっていて、びっくりしました。「生沼勇」に見えなかったのが・・・ちょっと妬ましかったですね。
僕もいい刺激になりました。

画像1: 『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

現場の思い出

僕の初日が、いきなりのクライマックスシーンだったんです。
久しぶりの現場で行きの車の中ですごい緊張しているところに藤井太一(マサオ役)さんが優しく声かけてくれて少し緊張がほぐれました。その後も現場の控え室で声かけてくれたり、本当に助かりました。
その日は作品のなかでも重要なシーンの撮影だったんですが、まあまあの長さをワンテイクで撮る、みたいなことを聞いて、これまた緊張しました。プレッシャーは半端なかったです。きつかったですね。
さらに西日の差す部屋でクーラーもなく、地獄のような現場だったです。
藤井さんの優しさと自分の汗を拭きに来るメイクさんのおかげで乗り切りました(笑
その後の現場は、自分的には順調だったと思います。
主役の平井亜門さんがフレンドリーに話しかけてきて一緒に台詞あわせたりしてくれるのでやりやすかったです。
初日ですね、きつかったのは。

画像2: 『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

『MOON and GOLDFISH』撮影現場スチール

主役・平井亜門さんについて

亜門さん、想像しない動きしますよね。
どきっとするような。
あと、生っぽいところとか、生活感というか日常がそのまま芝居に表現されているような・・・観たくなる、観ていたくなる俳優ですよね。かっこいいし。

作品について

作品の中で好きなシーンは、路上の峰平朔良さん(ヒカリ役)と平井亜門さん(シンイチ役)の前に登場し、平井さんからお金を巻き上げるシーンですかね。あそこ一番気持ちよかったです。普段しないし、やりたくてもできないじゃないですか、そんなこと。
自分の役(ヒロシ)は、仕事に真面目なんですけど「借金取り」という仕事柄、自分を怖く見せなきゃいけないこともあって、強面なんですね・・・ただ芯には人としての優しさが在る・・・いつかはこのダークな仕事から抜け出したい、と思ってるキャラクターだと思います。

ここではないどこかへ

この作品を通して、今いる環境が生きづらい人や、思うように生活でいていないような人に「もっと自由で楽でいいんだよって、自分の生きやすい世界で生きてもいいんだよ」ということが伝われば嬉しいです。

画像: (右)『MOON and GOLDFISH』飯塚冬酒監督

(右)『MOON and GOLDFISH』飯塚冬酒監督

MOON and GOLDFISH(監督:飯塚冬酒)
2022年|日本|63分|5.1ch|スタンダードサイズ
製作・配給:GACHINKO Film
http://g-film.net/moon/
6月24日(土)~新宿K's cinema
7月8日(土)~横浜シネマ・ジャック&ベティ

撮影現場スチール:塩出太志 / インタビュー写真:岩川雪依 / ヘアメイク:ayadonald

This article is a sponsored article by
''.