YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝・原作小説「スクロール」(講談社文庫)が北村匠海×中川大志W主演で映画化され、2月3日(金)より全国公開いたしました!
映画『スクロール』本予告
この度、映画の公開を記念して、キャスト・監督登壇による公開記念舞台挨拶を実施いたしました!
若者から絶大な人気を持ち、本作のW主演も務める北村匠海と中川大志、さらにこれまで数々の映画賞を受賞してきた松岡茉優と、話題作への出演が続く古川琴音ら俳優陣に加え、様々な映像のジャンルをクロスオーバーして活躍し、本作の監督・脚本・編集を担当した清水康彦が登壇。舞台挨拶では作品の見どころや共感できるポイント、そして明日への一歩を踏み出す本作にちなんで、今年一歩踏み出してみたい、始めたいことを発表するなどの盛り上がりを見せるとともに、映画公開を迎えた今の心境などを語りました。
映画『スクロール』完成披露舞台挨拶 概要
日時:2月4日(土) 11:15〜11:40
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズSC7(東京都港区六本木6-10-2六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内)
登壇者(敬称略):北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音、清水康彦
‟生きること“‟愛すること”をエモーショナルに描く青春映画『スクロール』がついに2月3日(金)より全国公開中!
そして本日、2月4日(土)に都内劇場で公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の北村匠海と中川大志、共演の松岡茉優、古川琴音、清水康彦監督が舞台挨拶を行った。
本作は、若い世代を中心に“自分たちの物語”と圧倒的な共感を得た橋爪駿輝氏による同名小説の実写映画化。4人の登場人物の中にどこか自分の欠片が見つかる、リアリティ溢れる物語になっている。
〈僕〉を演じた北村匠海は、いよいよ公開を迎えて「いろんなことを感じながら、考えながら作った映画なので、皆様の感想が本当に気になる面白い映画になった。このあと感想も見させて頂きます。」と反応が気になる様子を見せた。同様にユウスケ役の中川大志も「昨日から無事に公開されて、僕らが喋るというより、皆さんの感想を聞きたい。」と続けた。
菜穂役の松岡茉優は「私はこの映画を見た後に結構くらってしまったが、皆さんの顔はそんなに暗くないので、映画の伝わり方がそれぞれ違うことが感慨深いです。」、〈私〉役の古川琴音も「皆さんの映画を見た後の顔を見て嬉しさが込み上げてきて、とても緊張しています。」と満席の劇場を眺めながら話した。清水康彦監督は舞台挨拶前に観客と一緒に本作を観たと話し、「こんな大きなスクリーンで流れるんだなと、びっくりしました。」とついに公開を迎えた喜びを語った。
理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描き、若い世代から“自分たちの物語”と圧倒的な共感を得ている本作。自身がこの映画で共感した部分やキャラクターを聞かれると、北村は「この映画の〈僕〉は、考えていること、感じていること、理不尽の中で生きることなど自分とすごく近いものを感じた。特に〈僕〉と〈私〉は見てくれる方に近しい存在で、客観的な世界を生きている。自分に置き換えやすい物語だと思います。」と自身の演じた役との共通点を語り、見る人それぞれが投影できる物語であるという。
中川は自身が演じたユウスケが先輩から「なんでこの仕事やってんの?」と言われるシーンで、「夢や目標に向かっていることが全てになってしまって、走り出した瞬間を忘れてしまうことがある。そこはグサッときたシーン。」と演じたキャラクターに自分を重ねる瞬間があったと話した。
松岡は、ユウスケと菜穂というキャラクターに当てはめて「普段からテンションが高い方の部類に入る人は、いつもそういうキャラでいなければいけない。学生時代とか皆さんも思い当たると思いますが“元気寄りなキャラクター”と周りから決められて、辛くなる時がある。」と話し、これには他の登壇者たちも同意し、中川は「雑誌の取材で話したことが、本当ははそんなに・・・という時もある。でも私生活でそれを守っていかなきゃと思ってしまう」、北村は「役者は暗い役も明るい役も演じるけど、その都度演じたキャラでカテゴライズされてしまう。雑誌の撮影などで笑ってくださいと言われるが、役で喧嘩をした後とかは難しいよね。」と役者ならではの悩みを明かした。
古川は北村の演じる〈僕〉に特に共感したようで、「気持ちがささくれだって隠れたいなと思う時は、自分の殻に篭ることで自分から社会を否定しにかかる。意地になっている感じが自分を見ているようだった。」と自身と重なる部分があったという。
また、明日への一歩を踏み出すというテーマもある本作の内容にちなみ、「今年一歩踏み出してみたい、始めたいこと」をそれぞれ発表!北村が「今もそれで頭がいっぱい」と切り出したのは、今年に入ってから始めた「ゴルフ」だという。「子供の時から撮影現場で、ふとした時にスイングしてる照明さんとかを見ていて、おじさんになったらこうなるのかな、と思っていたけど、もう全然そうなっちゃってる。」と明かし、数年前からゴルフをやっているという中川も「現場でちょうどいい棒を探してスイングしてしまう、傘とか!」と本作の撮影現場でも二人はゴルフの話しで盛り上がったよう。北村、中川と同じく子役時代から撮影現場にいた松岡は「大人の俳優さんが集まるとゴルフか病院の話しがほとんどだったよね(笑)」と当時を振り返った。
中川は「キッチンの換気扇の掃除」だといい「一度も掃除をしていなくてちょっと前に見たらひどい状態だったので、、、今年こそあれをどうにかしたい。」と決意を固めた。
一方、松岡は「レモンの皮で砂糖菓子を作りたい」とおしゃれな目標を話すも、「100個とか作っていると指先が酸で溶けちゃうんだよね」と衝撃の事実を明かし、登壇者から「身を削っている、、、」と心配され、「ゴム手袋すれば良いのに」という北村からの提案に「確かに!!」と旧知の中である二人ならではの和気藹々な場面も見せた。
最後に古川は「ベースを買うか迷っている。でも買って飽きたら可哀想だなと思うとなかなか一歩踏み出せない。」と打ち明けると、DISH//でバンドとしても活動し、ベースも弾くという北村は「楽器は、まず手に取ってみるのが良いよ!」と助言。続けて「琴音ちゃんはパンクな精神が強いからさ!社会に対する反骨精神も持っているし。」と古川の意外な一面を明かした。
それを受けて古川は「明日買っちゃおうかな」と切り出し、周りからは「はやっ!!」と突っ込まれる。古川の行動力に影響された一同は「みんな明日やろう!」と本作のようにお互いに背中を押され、新しい一歩踏み出した舞台挨拶になった。
最後に観客へのメッセージを聞かれた清水監督は「この映画の内容、キャラクターも含めてそれぞれ自分に当てはまるように作った。家族や友人などと何回も観てほしいです。」とメッセージを送り、中川は「コロナで直接会う機会が減った影響か、悩みとか本当の部分が人に共有しきれてない気がする。この映画に出てくる彼らも常に自問自答している。この映画を観て自分だけじゃないな、と皆さんに感じていただければ嬉しいです。」と力強く語り、最後に北村は「僕たちの毎日は勝手に誰かにスクロールされている。勝手に時間が進んでいく中でどう生きるのか、誰しもがもがいて生きている。この映画の中には形取れない感情や兆しが散りばめられている。一言で表しづらい映画ですが、この映画を観て一人じゃないとホッとしたので、皆さんにもそう感じてもらえたらなと思います。皆さんの感想、SNSなどで読んでいますので楽しみにしています!」と締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じた。