イエジー・スコリモフスキ監督・脚本による7年ぶりとなる最新作『EO』を、2023年5月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国公開致します。
◆戦後のヨーロッパ映画界で最も評価の高い映画監督の一人であるイエジー・スコリモフスキ。彼の7年ぶりの新作としてポーランドとイタリアで撮影されたこの映画の主人公は”EO(読み:イオ)”という名前のロバ。心優しい女性カサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)とともにサーカスで幸せに暮らしていたEOが、サーカスを離れることを余儀なくされ、ポーランドからイタリアへと予期せぬ旅に出る姿を描く。第75回カンヌ国際映画祭では審査員賞・作曲賞2部門を受賞したほか、フランスでは10万人を超える動員を記録し、北米でも2館で2万人超えの動員を記録するなど、監督史上、最も自由で独創的な世界を持つ作品として世界各国で高い評価を得ている。
◆監督自身が「私が唯一、涙を流した映画」と語る、ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』にインスパイアされたこの映画は、ミハウ・ディメクによる臨場感あふれる見事なカメラワークと、パヴェウ・ミキェティンによる印象的な音楽も相まって、観客を4本足の主人公の視点に立たせてくれる。試合中に遭遇したポーランドのサッカーチーム、若いイタリア人司祭(ロレンツォ・ズルゾロ)、そして伯爵未亡人(イザベル・ユペール)らと出会い、人間社会の不条理さと温かさを等しく経験する彼の目から見える世界とは…。
ポーランド映画祭での上映は、11/26(土)13:30より東京都写真美術館にて。チケットは11/26(土)AM10:00より東京都写真美術館窓口にて販売スタートとなる。また、監督が85歳の誕生日を迎える2023年5月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか劇場公開となる。
【ストーリー】愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。サーカス団から連れ出され始まった予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。
監督:イエジー・スコリモフスキ
脚本・製作:エヴァ・ピアスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ
出演:サンドラ・ジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール
2022/ポーランド、イタリア/カラー/ポーランド語、イタリア語、英語、フランス語/88分 映倫:G
後援:ポーランド広報文化センター 配給:ファインフィルムズ
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