かっての未解決事件の真相に迫る、セミドキュメンタリータッチの傑作ミステリー村山和也監督『とら男』!

画像1: (Ⅽ)「とら男」製作委員会

(Ⅽ)「とら男」製作委員会

とら男は、ある事件のことが忘れられないまま孤独に暮らしている元刑事。そんなある日、、東京から植物調査に来た女子大生かや子と偶然出会う。とら男の話に興味を持ち、彼女は事件を調べ始める。誰からも忘れられた事件はゆっくりと動き出していくことになる。

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1992年9月に起きた「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」。未解決事件のまま、2007年に時効が成立した。犯人の目星をつけながらも、逮捕に至らなかった西村虎男、刑事歴30数年の執念の捜査は終わらない。

西村虎男プロィール)
1950年石川県生まれ。元石川県警特捜刑事。42年間の警察人生の内、32年間刑事人生を歩き、未解決となった女性女性スイミングコーチ殺人事件捜査を最後に、刑事生活を終える。退職後は事件を扱った電子書籍「千穂ちゃん、ごめん!」を書きあげた後、農園で野菜作りをしながら、細々と執筆活動をしている。

時効から15年、当事者本人役で主演し、現実とフィクションの二重構造を軸に、闇に葬られた事件の謎と真実を世間に問う。監督の村山和也はCM・MVを中心に映像ディレクターの傍ら、短編『堕ちる』(2017年)制作、本作が初の劇場用長編映画となる。監督自身、殺人現場の近くに住み幼い頃から興味を持った事件で「虎男さんの無念さを映画で表現したかった」。再捜査はまだ続く。

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村山和也監督コメント)
みなさんは、人生で一番幸せな時はいつですか?
私は、何も心配することなく暮らせて親友も父もおばあちゃんもおじさんも、みんな生きていた小学生の頃です。そんな時代にある殺人事件がありました。しかも、よく野球をしていた公園で犯行が起こった事件です。この映画は、そのことなら彼らにも分かるのではという個人的な想いから始まっています。
事件を調べていく中で出会った元刑事の西村虎男さんには、本を書いてまで誰かに伝えたかった積年の想いがあります。それを背負って映画を作ることになるわけですが、撮影しながら取材したりと、事件を再捜査するような感覚で作った映画です。こんな特殊な映画に参加してくれた加藤さんはじめ役者、スタッフのみなさん、そして亡くなった撮影監督の鈴木イヴゲニには本当に感謝の気持ちしかありません。
さまざまな想いの詰まった「とら男」が、この化石のような未解決事件を少しでも動かすことができたらと思います。

画像6: (Ⅽ)「とら男」製作委員会

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主演コメント)西村虎男
映画の世界とは無縁の私が『とら男』の主演として銀幕に? 未だに信じられないような気持ちでいます。
村山監督とは、私が警察を退職した後、ある目的を持って出版した電子書籍を通じて知り合い「事件を題材にした映画を作る……」との話は聞いていたのですが、私が出演する映画になるとは夢にも思っていませんでした。
3年後に「ロケハンに付き合って欲しい」と言われ、軽い気持ちで撮影場所などの案内をし、その時に初めて私が出演する映画として準備が進められていることを知り、一瞬戸惑ったのですが、村山監督の映画に掛ける熱意と人柄に押し切られ「なるようになれ」との思いで、カメラの前に立つことにしました。
現場では『かや子』役の加藤才紀子さんに合わせてもらうような撮影で「加藤さんは、やりづらかったのでは?」と思っています。
村山監督同様、この映画で「社会の何かが変わるきっかけになれば?」と思っています。

画像7: (Ⅽ)「とら男」製作委員会

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主演 加藤才紀子)コメント
情報過多な時代を生きる中で、誰もが「既に終わった」と思う事柄に対して、「終わることができない」人たちがいます。私が演じた梶かや子という役は、その点に関して強いこだわりを持っているのですが、周りの人は次へ次へと進んでいってしまう。
そんな中、とら男さんと出会い、まるで初めて見つけた同志のような気持ちを抱き、未解決事件に深く関わるようになります。撮影中はドキュメンタリーとフィクションの狭間にいるような、なんとも不思議な感覚でした。俳優として、人の人生にここまで関わったことは、後にも先にも「とら男」が初めてで、村山監督との出会いから撮影、完成に至るまで、たくさんの奇跡の連続だったように思います。ぜひ、スクリーンでご覧ください。

監督・脚本=村山和也 
撮影=Evgeny Suzuki 音楽=前口渉

出演=西村虎男 加藤才紀子
緒方彩乃、河野朝哉、河野正明、長澤唯史、南一恵、
吉田君子、中谷内修、深瀬新、安澄かえで、大塚友則、河原康二、石川まこ

製作・配給(Ⅽ)「とら男」製作委員会(2021年・1時間38分・DCP)

8月6日執念のロードショーユーロスペースほか全国順次公開

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