6月24日(金)より『ルッツ 海に生きる』(原題:LUZZU)が新宿武蔵野館他にて全国順次公開することが決定しました。
地中海の島国マルタ共和国は、景観の美しさから映画の撮影地として知られていますが(※参照)マルタ製作の映画としては、本作が日本初上陸となります。本作の主人公はマルタ特有の伝統漁船ルッツの漁師ジェスマーク。誇りを持てる漁師という仕事と、家族を養うためにお金を稼がなければならないという現実との狭間で、もがく主人公の苦悩と葛藤を描いています。誰にでも共感できる切実な題材であり、更には地球温暖化の問題、EUの共通漁業政策、格差問題など社会の不条理に切り込んだ人間ドラマになっています。
※マルタには映像制作への奨励金制度があることから、『グラディエーター』(2000)、『モンテクリスト伯』(02)、『トロイ』(04)、『ミュンヘン』(06)など数多くの映画が撮影されています。
主演のジェスマーク・シクルーナは俳優ではなく、実際もルッツの漁師として働いています。
何カ月にもわたり、マルタ島で主役の漁師を探し続けていたキャスティング担当とアレックス・カミレーリ監督の目に留まり、本作の主役に大抜擢されました。演技未経験ながら、まるで主人公として生きているような自然かつ見事な演技を見せ、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞しています。サンダンス映画祭出品以来、映画批評サイト「ロッテントマト」で、一年以上にわたり評価が100%になっている秀作です(2022年4月25日現在)。
ポスタービジュアルが完成!
ポスタービジュアルでは、生まれたばかりの子供に発育不良が見つかったシーンをデザインし、主人公ジェスマークの苦悩と葛藤を表現しています。
また、映画を語るWeb番組として活動してきた「活弁シネマ倶楽部」が初めて共同配給する作品となります。下記のような想いを持ち、本作の配給を手掛けていきます。
「規模の大小に関わらず世界中の映画とも出会ってきた活弁シネネマ倶楽部だからこそキュレーションできる映画があると信じ、それを観客の皆様に届けるところまでお手伝いできればと考えています。買付配給宣伝という新しい映画と出会う機会を提供できるプロジェクトを新しくスタートさせたいと思います。映画を学び、語り、出会う楽しさを映画ファンであるあなたと共有できれば嬉しいです。」
by活弁シネマ倶楽部
監督:アレックス・カミレーリ
出演:ジェスマーク・シクルーナ、ミケーラ・ファルジア、デイヴィッド・シクルーナ
2021年/マルタ/カラー/ビスタ/5.1ch/95分/日本語字幕:杉本あり
後援:駐日マルタ大使館
配給:アーク・フィルムズ/活弁シネマ倶楽部
©2021 Luzzu Ltd