前作『馬ありて』で注目された新鋭、笹谷遼平が、期待の次世代俳優、杉田雷麟を主演に迎え、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞した脚本を元に初の映像化に挑んだ映画『山歌(サンカ)』。2022年4月22日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開されることが決定した。
また、第17回大阪アジアン映画祭【実施期間3/10〜3/20】のプログラムの一つ、斬新で挑戦的な作品を紹介するインディ・フォーラム部門にて世界初上映されることも発表された。
かつて日本の山々に実在したノマド・山窩(サンカ)。
財産も戸籍も持たず、ときに蔑まれ、ときに自然の恵みを一身に浴び、生きるために生きた。
混乱の今、これまでを問い、これからをつくる私たちの物語。
高度成長にわく1965年。受験勉強のため、東京から祖母の家がある片田舎に帰ってきた中学生の則夫は、ふとしたきっかけで、山から山へ漂泊の旅を続けるサンカの家族と出会う。一方的な価値観を押し付けられ、生きづらさを抱えていた則夫は、既成概念に縛られず自然と共生している彼らの姿に魅せられていく…。
主人公則夫を演じるのは、『半世界』『罪の声』『孤狼の血LEVEL2』など話題作への出演が続き、いま最も注目される若手実力派俳優、杉田雷麟(らいる)。初主演となる本作ではナイーブさを漂わせた孤独な少年を等身大の演技で好演する。則夫が出会う野性味あふれる心優しいサンカの娘ハナには、女優、アーティストとして活動する小向なる。役作りのため山を走る「トレイルランニング」技術を習得し、身体能力を高め撮影に挑んだ。また、その父親で流浪の民サンカ一家の長、省三を渋川清彦が独特の存在感をたたえ体現している。
監督は、北日本の馬文化に密着したドキュメンタリー映画『馬ありて』な「自然の中で人間がいかに生きるか」をテーマに映画を撮り続ける笹谷遼平。『山歌』は、第18回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞した『黄金』(旧題)の映画化で、自身初の長編劇映画作品となる。
杉田雷麟 小向なる
飯田基祐 蘭妖子 内田春菊/
渋川清彦
白石優愛 五十嵐美紀 星野恵亮 渡邉純一 若松俐歩 増田敦
監督・脚本・プロデューサー 笹谷遼平
音楽 茂野雅道│撮影監督 上野彰吾(JSC)│照明 浅川周
美術 小澤秀高│録音 小川武│衣装 金子澄世 廣田繭子
メイク 塚原ひろの│編集 菊池智美│助監督 葛西純
制作 橋本光生│アソシエイトプロデューサー 松岡周作
協力 伊参スタジオ映画祭実行委員会
製作 六字映画機構
配給・宣伝 マジックアワー
2022年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/77分
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