第11回カフォスカリ短編映画祭(https://cafoscarishort.unive.it/en/)が、10月6日から10月9日まで、イタリア・ベネチア全土11会場での開催が決定、映画祭念願のスペシャルプログラム「塚本晋也の世界」が実現。監督作『シチリアを征服した クマ王国の物語』の日本公開が決定しているロレンツォ・マトッティがベネチア国際映画祭同様昨年に引続き本映画祭のポスターを手がける。
※日時はすべてイタリア時間 ※塚本の塚は旧字
映画祭念願のスペシャルプログラム**「塚本晋也の世界」へ寄せて
この短編映画祭の礎となったカフォスカリ ・チネマのために短編アニメーションを作ってもらった2011年以来、塚本監督を招いて何かやりたいと考えていました。日本のコロナ対策のためオンラインでの実施にはなりましたが、いろいろな国からやってくる監督たちや映画祭運営に参加している学生たちの熱狂が目に見えるようです。私も楽しみでなりません。
ーーーーロベルタ・ノヴィエッリ氏(アーティスティック・ディレクター)
映画を学び映画に携わりたいと願う世界中の学生にとってもはや欠かせない存在となっているカフォスカリ短編映画祭とはー
■映画祭運営を担当するカフォスカリ大学の学生は320人(前回は200人)、作品選択補助から字幕作成、通訳、開会式や閉 会式などの対応、SNSを使った宣伝など。
■インターコンペティションは3部門。第一回から続けている映画を学んでいる学生の作品対象のメインコンペ(応募期間2ヶ 月、応募数110カ国2500作品、)のほか、高校生が作った作品対象、ミュージックビデオ。
全19部門、スペシャルプログラムは先達・巨匠から直に学ぶことのできる貴重な機会。
■「塚本晋也の世界」(IL MONDO DI SHINYA TSUKAMOTO)10月7日(木)18:30〜サンタマルゲリータ・オーディトリウムにて。これまでパトリス・ルコント、ピーター・グリーナウェイ、ビル・プリンプトンらが招かれ学生と対話している。
■スペシャルプログラムは多方面にわたり、本年は、アルカ・サダトを招きタリバン政権下でのアフガニスタンの女性の状況をあらゆる角度から紹介するプログラム、東アジア映画に焦点をあてたプログラムでは韓国・日本・中国の短編に加え、中国 CGTN提供のチャン・イーモウとジャ・ジャンクーの長編を前夜祭上映など。
映画祭参加は陰性を証明するグリーンパスポートの所持、観客収容率は30%も。
■会場は昨年までのサンタマルゲリータ・オーディトリウム(30%観客)に加え考古学博物館、M9博物館などベネチア全土11 箇所となるが、観客制限のほか、グリーンパスポート所持、マスクの着用など義務となっている。
■20を数えるパートナーシップは、これまでのカフォルカリ財団、ベネチア財団、レヴィ財団ほか、短編映画サイトWeShort、ベネチアのプロセッコ醸造所がカペルネ・マルヴォルティ、トリノ国立映画博物館など。