渋江譲二の「嗚呼!銀幕の女神様♡」 第13回
『猿楽町で会いましょう』
〜寂しさを男で埋める性悪女子!?持ち前のガーリーさにハマっちゃいそう??〜
お久しぶりです!渋江譲二です!
まだまだ続くコロナ禍、みなさんどんな風にお過ごしですか?
人も誘いにくく、飲みに行くの躊躇してしまう今日この頃。
お家時間を快適に過ごすにはやはり映画!あって良かったサブスク
!!
今年は今まであまり観なかったジャンルや、人に聞いたおもしろい
作品に飛びつき、発泡酒片手にわりと充実したお家時間を過ごして
おります・・・・。
でもやっぱりたまには映画館に行きた〜〜〜〜〜い!!!!
ということで、
ウッカリ見逃してしまったと思っていた映画が、下北沢トリウッド
で1日1回だけ上映していると聞きつけ、いてもたってもいられず
観に行って参りました!!
そして駆けつけて大正解!!!期待以上の作品とヒロインを見つけてしまいました!!!
今回ご紹介したい作品がこちら!
『猿楽町で会いましょう』
監督:児山隆 脚本:児山隆・渋谷悠
出演:金子大地 石川瑠華 / 柳俊太郎 小西桜子 / 前野健太 ほか
映像制作会社オフィスクレッシェンドが主催する「未完成映画予告編大賞」。
予告編だけを制作し、グランプリはその作品の長編を撮れるという、
とてもおもしろく画期的な映像コンテストがあるのですが、
その第2回グランプリに輝いたのが
この「猿楽町で会いましょう」なのです。
その予告編を観かけて「この映画絶対ハマる!!」と思い調べたのに予告のみだったことにショックを受け早数年・・・・・。
ついに本編を拝めました!!!
そして今回のピックアップヒロインはこちら!!
石川瑠華さん演じる田中ユカちゃん!!!
【簡単なあらすじ】
駆け出しのカメラマン・小山田修司(金子大地さん 演)は売り込みに行った雑誌編集者の嵩村(前野健太さん 演)から女優志望の読モ・田中ユカを紹介される。
ユカを撮影した後、猿楽町のアパートに誘い2人で写真チェックをするが、夜も遅くなりユカは泊まることに。ベッドを共にするが、修司が強引に迫るとユカに泣かれてしまう。
その後も写真を撮ったり一緒の時間を過ごす2人。修二の撮ったユカの写真は評判が良く、自分なら本当のユカが撮れるという思いが強くなり、ユカに改めて告白、付き合うことに。
ある雨の日の夜、急に修司のアパートを訪ねるずぶ濡れのユカ。様子がおかしいユカは「お願い、独りにしないで」と修司に懇願。2人は初めて結ばれる。
数日後、ユカに違和感を感じる修二はユカのマンションを訪ねるが、その部屋に入っていく謎の男を目撃してしまう。ショックで呆然とする修司だが・・・・。
カメラマンの夢を追い徐々に形になっていく修司に対し、ユカちゃんはなかなか芸能界で芽が出ない。
お金も必要だしバイトもする。
そのむしゃくしゃした想いや寂しさを晴らすために、男に依存、
いや、男を使ってしまうんです。
あ〜いるねぇ。こういうコいるね。
よくいるよ。でもさ、、、
放っておかなくなっちゃうんだよねぇ〜〜〜〜〜!!!??
低身長の黒髪ボブ。
青文字系雑誌(って今でも言うの??)に古着
を着てリュック背負って登場しそうな超ガーリーな女の子!!
男はね、結局こういう女子に弱いんです。。
浅野いにお先生の世界観・・・・
あ!そういえば石川さんは浅野先生原作「うみべの女の子」にも主演してますね!!
まさに「女の子」なキャラクターにピッタリの女優さんですね。ナイスキャスティング!!!
※この先ネタバレ含む可能性があります。見たくない方はここまで!
参考に本編を観たい方はどうぞっ!
↓
ユカちゃんは寂しさで彼氏以外の男に抱かれてしまう典型的なコ。
男の浮気はただの火遊びが多いイメージですが、女子の浮気は怖い、、、
本気か乗り換えの可能性大ですからねぇ。。。
ユカちゃんはこんな風に男を渡り歩いてきたんだろうなと予想できてしまいます。
しかし現実に、いつも相手が途切れない人っていますよね?
気持ちの切り替えもすごいけど、それだけ
ストライクゾーンが広いのか、単にモテるのか、終わる前に次の目星をつけているのか(
これが1番多い印象)・・・・、、
でもホントにそれだけ寂しがり屋な人達なんだろうなぁとも思います。
個人的に。
しかもユカちゃん、仕事のために枕営業も辞さないコです。
恐ろしい・・・・。そんなことでカラダを許していたら心が壊れてしまうぞ!?
でも意外とその辺完全に割り切れてたりするのかなぁ??
ユカちゃんがそれによって疲弊してる様子はあまり無かった気がして。。
これはこれ、あれはあれ、同じセックスでも
感情のあるセックスと無いセックスは別物。
みたいな。
もしそうだとしたら変なところだけ男っぽいよね。
あとね、ユカちゃん、興味のない男にはかなり冷たいです。
同じ古着屋でバイトする優一くん(大窪人衛さん演)はユカちゃんのことが好きみたい。
夢を持つユカちゃんを応援しつつ色々と質問したり話しかけますが、
その反応はこの物語に登場するイケメン達に対する態度とは正反対。
適当に受け流し、自分に当たりのキツい古着屋の店長(この人も女っぽくてめんどくさそう)にフォローを入れてもらったりしている
にも関わらず、それを当然のように気にもしないし、お礼も言わない。
おそらく、ユカちゃんは自分がそこそこモテることを知っています。
そして男からの好意には慣れているのでしょう。
お目当ての男や印象が悪くない男からの好意は愛想良く受け取ったり交わしたりしますが、
興味のない男に関しては同じ目線にも立ちません。
なんつぅ性悪!!!ユカちゃんの性格の悪さというか、裏表がハッキリ見えちゃいます。
人は多少なりとも裏表があるもの。
しかしここまであからさまに人を見下すコがすることは、回り回ってきっと自分に返ってくることでしょう。(実際そんな場面があります)
人を大切にできない人は、人に大切にされないんです。
僕も何気ないところで人を選んで態度を変えてしまっていることもあるのでは・・・・?
うん、きっとあるな。。
ユカちゃんのそんな一面を見て久し振りにそんな思いになり、
自分の行動を思い返してちょっと反省する機会になりました。。
寂しさで浮気をしてしまうユカちゃん。
友人が順調にステップアップすると、悔しさから足を引っ張ろうとしてしまうユカちゃん。
どうでもいい男には平気で酷いことを言ってしまうユカちゃん。
なんとも浅はかなユカちゃんですが、これからどうなっていくんでしょう?
恋人とうまくいかないこと、
やりたいことが叶わないこと、、、
むしゃくしゃすることはいっぱい起きると思うけど、ユカちゃんはまず自分自身を見つめ直さないと、きっとイイ運気は巡ってこないのではないでしょうか。
ユカちゃんは確かにカワイイ!
しかしそれで渡り歩けるほど甘い世の中ではないことを、これからの色んな経験で学んでいって欲しいですねぇ。。
でもね、そんなこと言ってますけど、
僕がまだ20代とかだったら・・・・・、
確実に手のひらで転がされてました!!!!!
だって!!甘えるユカちゃんカワイイんだもん!!!!
クソカワイイんじゃーーーー!!!!
いや!!やっぱり歳なんて関係ない!!!
いますぐ転がしてくれ〜〜〜〜〜〜!!!!!!(自分自身を見つめ直しましょう)
あ、あとユカちゃん、一応同業に近い僕からの経験上のアドバイスなのですが、
その事務所辞めちゃいなさい!
妙に高いレッスン料を取り、明らかに片手間で適当なこと教えて金を稼ごうとしている先生。
宣材写真撮影でさらに金を取ろうとするとこなんてロクなもんじゃないから!!
きっと大量に人を所属させてそのお金で運営しようと企むひどいところだから!!
(あくまで個人的見解)
俳優を目指す若い皆さん、少なからずそんなところもあるみたいだから、事務所選びは気をつけてくださいねっ!?
「猿楽町で会いましょう」。
練られた脚本で登場人物が見事に絡み合い、
誰にも身近にもいるかもしれない女の子・ユカちゃんの人物像の描き方が素晴らしい!!
観て損なし!!是非ご覧ください!!!!
渋江譲二(しぶえ・じょうじ)
1983年3月15日生まれ。
長野県出身。2003年にドラマ『美少女戦士セーラームーン』タキシード仮面役でデビュー。
主な出演作はEX『仮面ライダー響鬼』(2005)、TBS『砂時計』(2007)、NTV『ホタルノヒカリ』(2007)、映画『クロサワ映画』(2010)、『ふるさとがえり《主演》』(2011)など。2020年3月にはW主演(大野いと)『新卒ポモドーロ』が公開された。
公式noteブログ https://note.com/joujishibue0315
公式Twitter @shibue0315 公式Instagram @shibue0315
映画『猿楽町で会いましょう』予告
金子大地 石川瑠華
栁 俊太郎
小西桜子 長友郁真 大窪人衛 呉城久美 岩瀬 亮 / 前野健太
監督:児山 隆
製作:長坂信人 エグゼクティブプロデューサー:神 康幸 プロデューサー:利光佐和子
脚本:児山 隆 渋谷 悠
音楽プロデューサー:鶴丸正太郎 音楽:橋本竜樹 協力プロデューサー:井上 潔
撮影:松石洪介 照明:佐伯琢磨 録音:桐山裕行 助監督:東條政利 キャスティング:新江佳子美術:三ツ松けいこ 装飾:山田真太郎 スタイリスト:JOE ヘアメイク:中山有紀
制作担当:高橋恒次 編集:柿原未奈 写真:草野庸子
後援:ドリームインキュベータ 制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
Ⓒ2019オフィスクレッシェンド
カラー/シネスコ/122分