平凡なデンマークの一般市⺠が、CIAさえ容易に情報を掴めなかった北朝鮮の国際的な闇取引(武器密輸)のネットワークに潜り込み、その実態を赤裸々に暴いたドキュメンタリー。元料理人のウルリクと架空の石油王に扮したミスター・ジェームズのコンビが、北朝鮮の関係者たちを巧みに欺きながら盗撮を重ね、想像を絶する闇取引の奥底へと踏み込んでいく様は正真正銘の“リアル”スパイ活動の記録であり、あらゆるフィクションを超えた究極のサスペンスと臨場感がみなぎっている。監督は日本でも『誰がハマーショルドを殺したか』(19)で話題を呼んだマッツ・ブリュガー。

予告編公開

画像: 『THE MOLE(ザ・モール)』本予告 www.youtube.com

『THE MOLE(ザ・モール)』本予告

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公開された予告編では、元料理人のウルリクが北朝鮮の武器密輸の売人に会うシーンや、取引の際に盗聴を怪しまれるシーンなどが描かれる。いずれも隠しカメラでの緊迫感あふれる映像で、いわゆるスパイ映画と比べても、思わず「これは本当の映像なのか?」と驚かされる。本作はまた、ついこの間まで平凡な料理人だったウルリクが何故こんな危険な任務に赴くのか?という興味をそそられる作品でもある。同時に公開されたポスタービジュアルでは、そんな彼の二面性を描いたビジュアルとなっている。

画像: © 2020 Piraya Film I AS & Wingman Media ApS
© 2020 Piraya Film I AS & Wingman Media ApS

マッツ・ブリュガー監督のデビュー作『ザ・レッド・チャペル』の公開も決定!

本作公開に合わせてマッツ・ブリュガー監督のデビュー作『ザ・レッドチャペル』(2009)も11月27日(金)よりシアター・イメージフォーラム他にて公開されることも決定した。監督が北朝鮮の怒りを買い、入国禁止となった因縁を持つ衝撃作。

<STORY>
デンマークの元料理人が約10年間にわたって自身のスパイとしての二重生活を記録。コペンハーゲン出身で元麻薬密売人の相棒とともに、今、世界で最も謎に満ちた独裁国家・北朝鮮に潜入する。二人は、⻑い月日をかけて武器や麻薬を製造及び供給する北朝鮮の国際犯罪組織の中枢へと潜り込んでいく。商談を重ね、契約を結び、やがて主人公はアフリカ某所で兵器と麻薬の密造工場建設計画に深く関わることとなる...

監督:マッツ・ブリュガー(『誰がハマーショルドを殺したか』)
1972年デンマーク生まれ。作家、監督。今までにいくつかの本を執筆し、雑誌や新聞にも寄稿しているジャーナリストであり、評価の高い深夜番組「The 11th Hour」や、ニュース番組「Deadline」の司会を務めたテレビ司会者である他、ラジオ番組のプロデュースを行い、賞も受賞。さらに、風刺的なTVドキュメンタリー·シリーズ「Danes for Bush」を考案した。長編ドキュメンタリー映画『ザ·レッド·チャペル』(09)で映画監督デビュー。同作にて2010年サンダンス映画祭ワールドシネマ·ドキュメンタリー部門の審査員賞を受賞した。また、2012年サンダンス映画祭出品作品『アンバサダー』(11)は、2014年のトーキョーノーザンライツフェスティバルでも上映され話題を呼んだ。『誰がハマーショルドを殺したか』(19)では、第2代国連事務総長ダグ·ハマーショルドの飛行機事故を追って世界中でインタビューを敢行。自らを狂言回し的な役割に置き、観客を迷わせつつも真相に迫っていくサスペンスフルでコミカルな独特のリズムが評価され、 2019年の第35回サンダンス映画祭ワールドシネマ·ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞。世界78もの映画祭で上映され、9つの受賞を果たした。

『THE MOLE(ザ・モール)』は10月15日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開

監督:マッツ・ブリュガー(『誰がハマーショルドを殺したか』)
出演:ウルリク・ラーセン
2020年/ノルウェー、デンマーク、イギリス、スウェーデン/135分/DCP
原題:THE MOLE – UNDERCOVER IN NORTH KOREA
協力:NHKエンタープライズ/配給ツイン

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