『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード最優秀監督賞を受賞し、その他にも『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など数々の名作を発表し続けている石井裕也監督の最新作『アジアの天使』がテアトル新宿ほか全国公開中です。石井監督があらためて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケで挑んだ意欲作。優しさと力強さが調和した人間ドラマであり、誰も見たことのない「アジアの家族映画」が完成しました。主演は、石井監督と数々の作品でタッグを組み、ここ 1 年は、海外作品に参加している池松壮亮。ふたりにとって本作が韓国初進出となります。そして池松の兄役には韓国映画界との縁も深いオダギリジョー。日本映画を牽引する、ふたりの本格的な競演は本作が初となります。

画像: © 2021 The Asian Angel Film Partners

© 2021 The Asian Angel Film Partners

本作の公開を記念して、下記日程にて『アジアの天使』の公開記念舞台挨拶を行います。池松壮亮、オダギリジョー、石井裕也監督が登壇します。本作はオール韓国ロケ、95%のスタッフ・キャストが韓国人スタッフにより撮影された作品となり、池松にとって は初韓国ロケ、石井監督にとっては、初めて海外で撮影された作品です。これまで、石井監督作品に参加してきた池松とオダギリ にとって初めての経験が多かった上、石井監督作品への参加は特別な想いがあります。オール韓国ロケでのエピソードとは?映画 が撮影されたのは、コロナが世界中で猛威をふるいだした2020年2月~3月にかけてで、クランクアップをしてから帰国時に2週間、日本で隔離生活を送った池松と監督。その時に芽生えた新たな意識とは?言葉や国籍や価値観を超えた、人と人のつながり。“映画”も“人生”も「自由」でいいという、本作のテーマについて、語っていただきました。

■日時:7月3日(土)
■会場:テアトル新宿 (新宿区新宿 3-14-20 新宿テアトルビル B1F)
■登壇者:池松壮亮、オダギリジョー、石井裕也監督
■上映後舞台挨拶スケジュール 11:35~ イベント 開始 (上映後/30分間) 12:05 イベント 終了

念願の映画公開に石井監督は「過去最大級に大変だった作品ですが、トラブルを乗り越えるたびに優しくなれた 気がする。自分の中にあるくだらない執着も捨てられて、清々しい気分になっていきました。今は無事に公開ができて嬉しい気分です」とコロナ禍を乗り越えての封切りに感激。 韓国でのロケハンに一週間帯同したという池松は「脚本を読んで気に入り、この物語を今語らなければという気持ちになった。自分がこの映画でできることはすべてやろうと思いました」と本作にかけた情熱を口にした。

画像: 石井裕也監督

石井裕也監督

自身が主演した石井裕也監督のTVドラマ「おかしのいえ」(TBS系)で天使が登場するエピソードがお気に入り だったというオダギリは「石井監督とまた天使ものをやれる嬉しさがありました。自分も固定概念や常識、当たり前とされているものが嫌いだったので、そこにも面白さを感じた」とオファー即決の理由を明かした。

コロナウイルス感染拡大直前の撮影だったこともあり、ロケ地・韓国では現地スタッフ&キャストで酒を飲み交わすことも多かったという。池松は「韓国の方々はお酒が好きなので、大量のビールを消費しました」と回想。ジョンウ役のキム・ミンジェは特に酒好きだったそうで「どんなに撮影が遅くなろうとも『飲みに行こう!』と終わるまで待っている。さすがに次の日も撮影があるので『日本人俳優は真面目だから毎日のようには飲まない』 と断りました。でも数日後にオダギリジョーさんが毎日のように飲みに行っていて...。僕のウソがバレました」 と苦笑い。
池松の面目を潰した形のオダギリジョーは「うーん、どういう言い訳をしようかな」と首を傾げつつ「海外ロケだとホテルに帰るので、どのみち外でゴハンを食べなければいけない。そうなると結局お酒を飲む。それが真理です」と笑わせた。

画像: 池松壮亮

池松壮亮

また映画の内容にちなんで「自身に起きた奇跡」を聞かれた池松は「この映画があらゆる困難を経て、国と国との関係を超えて結実し、公開という日を迎えられたこと自体が奇跡」としみじみ。オダギリジョーは「10年くらい前に下北沢でタクシーに乗ったときの話」として「運転手さんから『お客さん、オダギリジョーって知ってる?』 と言われた。僕だとはバレていなかったのでそのまま話を聞くと『昨日タクシーに乗って来てね、後ろで女といちゃつくんだよ』と...。確実にそれは僕じゃないんですよ!なのにそいつはオダギリジョーだと名乗ってタクシーを降りていったらしくて、ひどくないですか?笑」とニセ・オダギリジョーの存在に困惑。「タクシーの運転手さんの話は信じるなという話ですが、そのタクシーに本人(オダギリ自身)が乗るというのも奇跡」とレアすぎる偶然に驚いていた。

画像: オダギリジョー

オダギリジョー

石井監督は「池松壮亮君とオダギリジョーさんという日本が誇る天才が、韓国という異国の地で繰り広げる芝居 を目撃できるという特異な体験こそ奇跡。そしてオダギリさんが脚本・演出担当のNHKドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!)このヤロウ』に池松君が主演するというのも一つの奇跡。奇跡は奇跡を呼ぶものだと思った」と『アジアの天使』が生んだ奇跡の繋がりを喜んでいた。
最後に主演の池松は「映画は心のワクチンです。皆さんの人生を映画に持ち寄っていただければ嬉しい。それに見合うような映画ができました」と自信を持って『アジアの天使』をアピールしていた。

『アジアの天使』予告

画像: 7.2(金)公開『アジアの天使』予告 youtu.be

7.2(金)公開『アジアの天使』予告

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池松壮亮 チェ・ヒソ オダギリジョー
キム・ミンジェ キム・イェウン 佐藤凌
脚本・監督:石井裕也
製作:五老 剛、竹内 力、ハン・ドンヒ、浜田稔、森田 篤、永田勝美、宮前泰志
エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕 プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン 共同プロデューサー:神保友香

音楽:パク・イニョン 撮影監督:キム・ジョンソン 助監督:藤本信介 美術:渡辺大智 韓国美術:イ・アヨン 録音:チェ・ジェワン スタイリスト&ヘアメイ ク:ナム・ジス 編集:ジョ・ヒョンジュ、岡崎正弥、石井裕也 VFX スーパーバイザー:赤羽智史
製作:『アジアの天使』フィルムパートナーズ (朝日新聞社、RIKI プロジェクト、D.O.CINEMA、北海道文化放送、UNITED PRODUCTIONS、ひかり TV、カラーバー ド)

制作プロダクション:RIKI プロジェクト、SECONDWIND FILM
配給・宣伝:クロックワークス
助成:文化庁ロゴ 文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会 KOFIC、ソウルフィルムコミッション、カンウォンドフィルムコミッション
© 2021 The Asian Angel Film Partners

7 月 2 日(金)テアトル新宿ほか全国公開中

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