北海道・下川町と吉本興業がSDGs推進における連携協定を結び発足したプロジェクトから生まれた映画『リスタート』。2019年6月から9月まで実施したクラウドファンディングで目標金額を大きく超え、700名からの支援を集めることに成功。そうしたサポートを受けながら、下川町の自然を余すことなく映像に落とし込んだ意欲作となった。

「自分の映画で初めて泣いた・・・」

メガホンを執ったのは、お笑いコンビ・品川庄司として活躍する一方、映画監督としても活躍する品川ヒロシ。これまで成宮寛貴と水嶋ヒロがW主演をつとめた『ドロップ』(09)や、佐藤隆太と上地雄輔のW主演の『漫才ギャング』(11)などの大ヒット作を世に送り出してきた品川監督だが、本作の主人公は自身初の女性。何気なく視聴していたTV番組にたまたま出演していたEMILY(HONEBONE)を見て、「この子しかいない!」と強い想いで主演に抜擢した。EMILYもそんな監督からの期待に応え、自然体の芝居と圧巻の歌声を披露しているが、オファーを受けた当初は初めての演技が映画の主演ということで不安な気持ちも大きかったという。そんなEMILYに対して品川監督は、「迷ったらいつでも連絡してきてね」と声をかけたと言い、その言葉通り、彼女は昼夜問わず役に関する相談をしたそう。撮影現場でもとにかく正面からすべてのキャストと真剣に向き合っていた品川監督は、EMILYがセリフで気になるところを質問すると、「ちょっと変えよう」と言い回しが変更になったこともあったという。キャストはもちろんスタッフにも寄り添い、全身全霊で作り上げた映画『リスタート』。クランクアップの際に品川監督は「自分の映画でこんなに泣いたことない!」と涙が止まらなかったことを明かしており、その気持ちの強さを感じさせる。

公開となったメイキング写真では、品川監督やEMILYはもちろん、主人公を支える同級生を演じたSWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)と真剣に話し演出する姿や、主人公の父親を演じた中野英雄と楽しそうに談笑する姿を捉えている。品川監督作品史上、最も熱い想いが溢れる本作に注目。

画像1: ©吉本興業
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画像2: ©吉本興業
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<STORY>
杉原未央、28歳。職業、シンガーソングライター。元地下アイドル。たった一度の失敗で人生は終わらない。何度だって、どん底からだって、“リスタート”できる。
北海道下川町で育った未央は、シンガーソングライターを目指し上京。10年の月日が経ち、思い描いた夢とは異なるものの、地下アイドルとして一生懸命に活動していた。意図せず起きた有名アーティストとのスキャンダルによって、世間からバッシングを受け、SNSで炎上。夢に破れ傷つき、故郷に帰ってきた未央だったが、周囲とも上手く接することが出来ずひとり殻に閉じこもってしまう。そんな中、同級生の大輝は、未央を思い出の場所へと連れ出す。自然豊かな景色、支えてくれる仲間や家族の存在によって未央はゆっくりと前を向き始める―。

『リスタート』は7月9日(金)北海道地区先行公開、7月16日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国

監督・脚本:品川ヒロシ
音楽:HONEBONE
出演:EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)、品田誠 朝倉ゆり(エラバレシ)、夏目ベール(純情のアフィリア)、藤井俊輔、向井日菜海、阿部隼也、かんた、岩崎う大、もりももこ、西野亮廣(キングコング)、松田大輔(東京ダイナマイト)、庄司智春(品川庄司)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、黒沢あすか、中野英雄
製作:吉本興業株式会社/スペシャルサポート:下川町/配給:吉本興業
100分/シネマスコープ/5.1ch

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